ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第30回

ブルーオーシャンのツバメの巣市場

有料会員限定記事
※この記事は2023年09月28日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ツバメの巣にも天然、養殖、偽物があるのをご存知でしたか?天然はアナツバメが洞窟などに巣を作ったもの。養殖は廃墟ビルなどの内にアナツバメの鳴き声を流し、アナツバメを呼び寄せて作った巣のこと。偽物はケミカル薬品を使って木型で型取りし人工的に作ったもの。現時点ではこの3つを見分けるのは極めて難しいそうです。

ツバメの巣を主原料にしたサステナブルコスメ「美巣」を手掛けるエムスタイルジャパンの稲富幹也社長は、マレーシアでツバメの巣と出合い、現地では病気を治すモノとして周知されていることに興味を抱き、ツバメの巣を使った事業を2011年に立ち上げました。当時、ツバメの巣市場は超偽物市場・エビデンスがない・世界的ブランドがない、というブルーオーシャンだったそう。「美巣」を作るにあたって、天然のツバメの巣を使用したいが輸入すると天然かどうかの証がない。そこで稲富社長は自らが“ツバメの巣ハンター”になり、マレーシア政府が許可する年数回マレーシアのボルネオ島の洞窟に出向き採取しているのです。

アナツバメは、雛が巣立った後の巣を使うことはないといいます。「美巣」はこのツバメの巣をまるごとエキス化することに成功し、化粧品やインナービューティアイテムを展開しています。エビデンスにおいては九州大学や麻布大学と現在も共同研究を進めています。薬事の関係で肌効果を伝えられないのが残念ですが、皮膚トラブルのケアにも有効です。

この続きを読むには…
残り523⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。