ファッション

「ジル・サンダー」2017年春夏ミラノ・メンズ・コレクション

REPORT

ミニマルに削ぎ落とされた中に垣間見える機能美

ロドルフォ・パリアルンガによる「ジル・サンダー」は、昨シーズンよりも更にミニマルに、一方でストイックというよりはむしろ、ナチュラルかつリラックスしたムードで幕を開けた。ロドルフォがメンズのベースとするユニフォーム、ワークやミリタリー、シンプルなテーラリングのスーツは、まるでポプリンのように薄くて軽く、レザーも触るまでもないくらいに極薄。比翼でシンプルに仕上げたり、ごくごく薄い生成り色やアイスグレー、ベージュで爽やかにまとめたり、軽い素材の特性を活かすディテールとカラーリングも心地よい。

 シルエットは、袖がすっぽりと隠れるほどオーバーサイズのトレンチコートや、ボックスシルエットのショートブルゾンに大振りなポケットを配したり、レザーブルゾンはスナップボタンで開閉したりなど、少しひねりを利かせた機能美が特徴だ。

 色や柄は、極めて控えめなシーズンだ。紅一点のような存在の、マンダリンオレンジを除けば、色は薄いパステル程度。ただそれを、グラデーションにしたり、同じトーンでフラワーモチーフを描いたり、単調には終わらない。ドラマには欠けたが、いずれも「ジル・サンダー」らしいクリーンで安定したコレクションだ。

LOOK

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

テーラード一強に変化 2023年春夏のメンズトレンドを徹底分析

「WWDJAPAN」8月8・15日合併号は、2023年春夏メンズ・コレクション第2弾として、パリやミラノなどのコレクション取材から見出したトレンドを一挙紹介します。今シーズンはメンズの一大トレンドだったテーラードの勢いが分散され、変化の兆しが見えました。

詳細/購入はこちら