連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

AIにはマネできない洋服が生まれている【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年03月15日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

 Chat GPTが話題になってから、「人間にできて、AIにできないコトってなんだろう?」をますます深く考えるようになりました。

 ファッションの世界で言えば、例えば「シーイン」はAIを活用して、トレンドスタイルを多数デザイン。まずは50〜100着程度を生産して発売し、「イケる!」と判断したら数千、数万着単位の勝負に出ます。トレンドスタイルのデザインのみならず、少量の生産&販売、分析を踏まえての大量生産の判断においても、「シーイン」はAIを活用していることでしょう。

 そして、AIが学習したデザインをそのまま用いているのか?それが模倣品か否かをチェックする体制が存在しないのか?それとも、悪意があるから意図的に同じようなデザインの商品を生み出してしまうのか?司法の判断は下されていませんが、同社については模倣品に関する訴訟が絶えません。つまり「AIは、イラストを中心とする二次元で、洋服の形が既存のそれと大差ないなら、人間と変わらずにデザインできてしまうのかもしれない」わけです。となると、いつしかデザイナーという仕事もなくなってしまうのでしょうか?

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