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ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが語る 変革期の「プラダ」を率いる2人の現在地

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 「プラダ(PRADA)」はここ数年、大きく変化している。2020年4月にはラフ・シモンズ(Raf Simons)が加わり、長年ブランドのクリエイティブ面を率いてきたミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)と共にクリエイティブ・ディレクターを務めている。経営面では、パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)共同最高経営責任者(CEO)とミウッチャの息子であるロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)=プラダ グループCSR部門ヘッドをいずれグループのトップとするべく、その第一歩として外部から次期CEOを任命することを22年12月に発表。また、ラフは22年11月、27年にわたって続けてきた自身のブランドを突然終了して大きな話題となった。さまざまな変化の中にあるミウッチャとラフの現在地を、米「WWD」が聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年3月6日号からの抜粋に加筆をしたものです)

WWD:「プラダ」は現在、変革期を迎えているが、ファッション業界自体も大きく変化している。それについてどう思うか。

ミウッチャ・プラダ「プラダ」共同クリエイティブ・ディレクター(以下、ミウッチャ):インタビューを待つ間、「プラダ」やそこで働く私たちの存在意義を考えた。人生に豊かさをもたらすことがわれわれの核であり使命だと思い至ったが、世界は広く多様なので、これは簡単なことではないし、本物のカルチャーが必要となる。「プラダ」はカルチャーと強く結びついているが、それだけでなく、真の意味でカルチャーを生み出すブランドでありたいと思う。

WWD:もうすぐ2023-24年秋冬コレクションのショーが行われる(2月23日に開催済)が、「プラダ」のコレクションは社会や時事問題に対する解説のようなもの?

ミウッチャ:それは違う。私たちも社会の一部なので、解説ではない。

ラフ・シモンズ「プラダ」共同クリエイティブ・ディレクター(以下、ラフ):私たちも社会の一員として生きている以上、現実を見つめ、世界で起きていることを意識し、それをファッションの文脈に落とし込むことが重要だと思う。そうした意味で、ミウッチャと私の考えは100%一致している。

WWD:最近、デザイナーが本業ではない人物がクリエイティブ・デザイナーに就任する事例が増えてきている。

ミウッチャ:競合相手についてはコメントしないことにしているが、多様性が増したと思う。

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