ファッション

「グッチ」が10KTFと協業しメタバースでカスタマイズサービス実施 「ボアード・エイプ」などの所有者を対象に

 「グッチ(GUCCI)」はバーチャルショップ10KTFと協業し、同ブランドのオンラインコンセプトストア「ヴォールト(VAULT)」でNFTプロジェクト「10KTF グッチ グレイル(10KTF Gucci Grail)」を開始した。

 同プロジェクトは、すでにNFTのPFP(SNSなどでプロフィール画像に設定するためのNFTやプロフィール画像そのもののこと)を所有している人に向けたカスタマイズサービスだ。SNSでプロフィール画像として設定することでそのNFTを所持していることを周知させたり、NFTのコミュニティーに入りやすくなったりするため、PFPにできるNFTはNFTの中でも特に人気を集めるカテゴリーだ。「ボアード・エイプ(Bored Ape)」「ワールド・オブ・ウィメン(World of Women)」「クール・キャッツ(Cool Cats)」などを含む11のNFTコレクションが今回「グッチ」がカスタマイズする対象になる。

 プロジェクトは、アレッサンドロ・ミケーレ「グッチ」クリエイティブ・ディレクターのアバターが“ニュートウキョウ”というメタバース上の都市を訪れ、10KFTのストアで人気アイテムを制作するデジタル職人のワグミさん(Wagmi-san、WagmiとはWe're all gonna make itの略で、仮想通貨市場などが強気のときなどに使われるネットスラング)のバーチャルショップに招待されるというストーリーで始まる。ミケーレはそこで「グッチ」のアリア・コレクションとラブパレード・コレクションからインスピレーションを得た2つのルックを制作したという設定だ。

 ミケーレはワグミさんに水晶のアイコンを贈ったが、これはすでにPFPを所有している人々、ディスコード(Discord)で「グッチ」の「ヴォールト」コミュニティーにいる人々、ワグミさんが拠点にする“ニュートウキョウ”に“住んでいる”人々のみがアクセスできた。さらにそれを水晶と引き換えた人のみが、水晶を通してアイテムを見てカスタマイズでき、ワグミさんのアトリエで制作された「グッチ」を着たPFPを受け取った。

 「グッチ」は、PFPを入手するまでに多くの段階を踏まなければいけないことについて「リアルの世界でデザイナーの作品を手に入れるのに数回のフィッティングが必要なように、カスタムされたバーチャルの服を手に入れるのにも段階が必要」とコメントしている。

 同プロジェクトによって作られたPFPの配布日は3月24日だったが、VRプラットフォームのディセントラランド(DECENTRALAND)で24~27日に開催された世界最大のメタバースファッションショー「メタバース・ファッション・ウイーク(METAVERSE FASHION WEEK)」とちょうどタイミングが重なった。同イベントには、「エトロ(ETRO)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「エリー サーブ(ELIE SAAB)」「ペリー エリス(PERRY ELLIS)」「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」など、60ブランド以上が参加した。

 「グッチ」は以前からメタバースやNFTが関わる領域に取り組んでいる。2月には「スーパープラスチック(SUPERPLASTIC)」とコラボレーションして“クリプトジャンキー”など「スーパープラスチック」のキャラクターのNFTとフィギュアを販売。「ヴォールト」を盛り上げるためにディスコードのアカウントもスタートした。2021年5月にはクリスティーズ(Christie's)主催のNFTアートオークションでNFT作品を出品した。

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