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ユニクロ「UT」は「ファンに発信していただくことが大事」 内田理央、本気でTシャツビジネスに挑むVol.7

 モデルや女優として活躍する内田理央の普段着は、Tシャツやパーカなどカジュアルな装い。そこで本人の感性と個性を存分に生かしながら、ファッション性やプロセス、ビジネスにまでこだわった「本気のTシャツビジネス」をスタート!「WWDJAPAN」が各界の先駆者を紹介することでTシャツ、イラスト、ビジネスについて学びながら、「名前貸し」とは全然違う、本気のタレントによるアパレルブランドを目指します。第7回はだれでも簡単にオリジナルTシャツを作ることができるユニクロ(UNIQLO)の「UT」について、石川篤「UT」事業部統括に話を聞きました。

内田:「UTme!」で自分だけのオリジナルTシャツが作れると知ってびっくりしました。

石川:そうなんです。スマートフォンの「UTme!」専用アプリを使用すればいつでもどこでも作ることができるので、店舗に行かなくても自宅でオリジナルTシャツを作ることができます。

内田:「UTme!」をスタートしようと思ったきっかけは?

石川:前進ブランドとなる「UT」は2003年に始まりました。ユニクロから提供する商品ではなく、お客様ご自身で作れるサービスを始めたいなと思ったのがきっかけです。

内田:オリジナルTシャツを制作できる会社って他にもたくさんあるじゃないですか。「UTme!」ならではの、ここは負けないというポイントは?

石川:1つはサービスが速くて簡単です。ご自宅のPCやスマートフォンで作成したとしても3〜5日間ほどで商品をお届けできます。2つ目は品質です。ユニクロの商品をベースにしているので、ご好評いただいています。

内田:自分でデザインしたオリジナルアイテムを販売できるサービスもあるんですか?

石川:「UTme!マーケット」というサービスがあります。自分のオリジナルアイテムに自身で報酬額を設定して出品し、出品者はアイテムが売れるたびに報酬をもらうことができる仕組みになっています。その際のやりとりや配送は、全てユニクロが行っています。

内田:「UTme!マーケット」なら、自分の小さなTシャツ屋さんを開くこともできる、ということですね。この連載は、最終目標が「自分でTシャツを作る」なんですけど、「めっちゃ簡単にできるやん!」って思っちゃいました(笑)。自分でデザインする上で気をつけた方がいいことはありますか?

石川:絵ですね。攻撃的すぎるものとかは削除させていただいております。

内田:「UTme!」には、キャラクターのスタンプもあるんですね!

石川:はい。通常のキャラクタースタンプだけでなく、ご自身が描いた絵、またはスマートフォンに保存してある画像もスタンプにできます。原宿周辺にあるお店とコラボレーションした、ユニクロ原宿店限定のスタンプもあるんです。

内田:コラボレーションしたいと思ったお店には、どうオファーをするんですか?

石川:近隣の店舗と「原宿を盛り上げよう!」と、各店舗の店長が集まる場に参加させていただき、打診をしています。地域に愛されていくことを目標にしているので、「UTme!」でもこうした活動も行っています。

内田:「UT」は色々な方とコラボレーションしていますが、基準や選び方について教えてください。

石川:"WEAR YOUR WORLD"という「UT」のコンセプトに基づいて、様々なカルチャーに触れようと思って日々探しています。音楽や漫画、アーティストなど作風が様々なものを、年間のスケジュールを組んで計画しています。話題性やタイミングも大事ですし、「ユニクロ」だからできるコラボレーションであるとか、企画の理由も考えています。

内田:「UT」のマーケティングプロモーションを通して、私にアドバイスがあればお願いします。

石川:コンテンツによってオリジナルのマーケティングを考えています。店舗やデジタル上で、広告とは違う形でコンテンツの良さを伝えており、例えば店舗ではアーティストのドローイング教室を開いたりしています。大々的な広告も大事ですが、作品が好きなファンの方に発信していただくことが本当に大事だと思っています。

内田:石川さんが内田理央だったら、どんなTシャツを作りますか?

石川:この連載を通して色々なTシャツのデザインやビジネスを知ることができたと思うので、その知見を生かして自分の好きなものを軸にしていくのが良いと思います。猫がお好きなら、女性だけではなく猫も着用できるボディを作り、ペアで着れたら面白いと思います。

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