ビューティ

「ダムダム」が日本のクリーンビューティブランドとして初めて米セフォラに出店

 日本発のクリーンビューティブランド「ダムダム(DAMDAM)」が6月29日、米セフォラ(SEPHORA)に出店する。日本のクリーンビューティブランドがセフォラに出店するのは初めてのこと。まずはセフォラのECからスタートし、ゆくゆくは実店舗での展開を視野に入れる。

 「ダムダム」はシンガポール版「ハーパーズ バザー(HARPER'S BAZAAR)」元編集長のジゼル・ゴー(Giselle Go)が2017年にデビューさせたブランド。米やこんにゃくなど、日本由来のナチュラルな原料を用い、シンプルでミニマリスティックなスキンケアを提供する。日本では現在コスメキッチンとメイクアップキッチン限定で取り扱い、カオリンクレイを用いた“パワーマスク”や、こんにゃく入りの“ピュリファイングクレンザー”が人気だ。シンプルな原料とパッケージで、性別や年齢問わず幅広くから支持されている。

 セフォラは近年クリーンビューティに力を入れており、独自の「セフォラクリーン」認証を設けている。「ダムダム」を展開するセブンデイズ(SEVEN DAYS)のフィリップ・テリアン(Philippe Terrien)代表は「セフォラは他のリテーラーに比べても早い段階でクリーンビューティに目をつけており、クリーンに対する基準もかなり厳しい。そんな中で、われわれのブランドの信念やコンセプトに強く共感をしてくれた。今回日本を代表するクリーンビューティブランドとして『ダムダム』が出店できたのは光栄だ」と話す。

 セフォラでは現在Jビューティブランドの取り扱いがかなり少なく、店内のスペースも限られている。クリエイティブ・ディレクターのジゼルは「日本を代表する『シセイドウ(SHISEIDO)』に次いで日本発のブランドとして取り上げられるのは大変うれしいこと。私がJビューティにハマったのは、繊細で軽やかなテクスチャーと、イノベーティブな処方、そしてクラフツマンシップだ。日本には素晴らしい自然原料がいくつも存在し、今後その魅力を世界に発信していきたい」と意気込む。一方で、日本には素晴らしい原料や技術が多くあるものの、サステナブルなパッケージ開発などは他国に比べて遅れている面もあるという。「今の課題は、パッケージをもっとサステナブルにすること。日本はサステナブルなパッケージの開発がまだ追いついておらず、正直難しいと感じることが多い。ただ、中身も外身も日本のメーカーにこだわり続けるのは、ローカルの企業をサポートしたいから」とフィリップ。

 同ブランドはコロナ禍にもかかわらずビジネスは好調だという。「一時EC注文の対応が追いつかないほど、コロナ禍でも売り上げを伸ばすことができた。これまで多忙な生活で疲弊していた人が、コロナで少しスローダウンできた。そんな中でスキンケアやセルフケアを見直す人が増えて、『ダムダム』のような、シンプルでありながら自然の恵を生かした製品が支持されたのだと思う」とジゼル。

 「ダムダム」にとって、今回のセフォラ出店は初の海外進出になる。今後はヨーロッパなど他地域への進出も計画しており、グローバルブランドへの一歩を踏み出す。

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