「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は8月31日、日本事業の運営を終了する。公式店舗での販売は5月末から順次終了し、公式ECでの販売は5月29日に終了する。
公式オンラインのポイント付与は、4月30日付の付与分をもって終了。保有ポイントは、公式ECの販売最終日(5月29日)まで1ポイント=1円相当として使用できる。
「ベアミネラル」は1995年、“オリジナル ファンデーション”[SPF15・PA++](全12色、各8g、各4950円)の発売とともに米国カリフォルニアで創業した。ファンデーションのほか、ポイントメイクアップやスキンケアなどアイテムを拡充。「つけないよりも、肌に良い」をコンセプトに掲げ、ミネラルを使った地球と肌に優しい化粧品、クリーンビューティを発信してきた。
2004年に日本に上陸。10年に資生堂が同ブランドの親会社ベアエッセンシャル(BARE ESCENTUALS)を買収した。しかし新型コロナウイルスの影響でメイクアップ事業が苦戦し、スキンケアに注力する中長期計画「WIN 2023 and Beyond」の下で「ベアミネラル」を含む3ブランドを21年に売却した。21 年以降は、米投資ファンドのアドベント・インターナショナル(ADVENT INTERNATIONAL)が設立したオルヴェオン(ORVEON)傘下で展開されていた。
日本撤退の発表を受けてSNSでは、「『ベアミネラル』しか使えない人も多い、肌に優しいコスメだったのに残念。困る人は多そう」「コンシーラーがお気に入りで毎日使っているのに......悲しい」「膝から崩れ落ちるくらいショックだけど、後悔する前に買えるだけ買う」など撤退を悲嘆する声が相次いだ。