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キノコが盛り上げるビューティ&ファッション エディターズレター(2021年5月27日配信分)

※この記事は2021年05月27日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

キノコが盛り上げるビューティ&ファッション

 にわかにキノコブームが来ています。そもそも低カロリーで食物繊維が豊富な食材としておなじみですが、ウエルネスな原料としてキノコ配合製品が続々と登場しています。

CBDの次はキノコ? 米国で盛り上がるコロナ禍の最新ウエルネストレンド(有料会員限定記事)

 漢方などにも使われるので、何となくビューティやウエルネスとの親和性は高い素材だと思っていましたが、アメリカでは新たな素材として盛り上がっているそうで、キノコ入りサプリメントの検索が昨年比で1.5倍。サプリメントや化粧水などだけでなく、“マッシュルームコーヒー”なるものも出ているとのこと。ネットで検索すると、すごいスーパーフードぶり。買ってみようかな。CBD(カンナビジオール、大麻草由来)の次のトレンドとして注目を浴びています。

 ファッションではキノコ由来の人工レザーを「エルメス」が採用。マイコワークスという米スタートアップが作るその人工レザーは、本質的に生分解性があり、再生利用も可能。生産過程での二酸化炭素排出が少ないと3拍子そろった“夢の素材”です。そこに「エルメス」のデザインと加工が乗るわけで、さらに期待が高まります。

「エルメス」が“キノコ由来の人工レザー”を米国の新興企業と開発

 レザーグッズでは最高峰とも言える「エルメス」が人工皮革にチャレンジというのもなかなかのニュースですが、パイナップルの葉(「シャネル」が使用)やブドウの搾りかす(「ベントレー」が使用)など、さまざまに登場しているサステナブル素材の中で、“マッシュルームレザー”商品がどんな風に仕上がってくるのか。どうやらサンプルが日本に来ているようですね!

 キノコ由来の人工レザーは米ボルトスレッズも開発。こちらは「ステラ マッカートニー」がウエアに、「アディダス」がスニーカーに採用。「ステラ マッカートニー」のルックは、4月26日&5月1日号の「WWDJAPAN」の表紙にも採用しています。早く実物を手にしてみたいです。

“キノコの菌製”人工レザー開発が加速 台風の目ボルトスレッズCEOが語る

 キノコ好きなこともあり、よく食べていますが、こういう身近なものが、ビューティやファッションの活性化につながっているというのは、面白いですね。まさかコーヒーや人工レザーになるとは……。植物でも動物でもない菌類――キノコの力に興味津々の今日このごろです。

VIEWS ON WWD US:「WWDJAPAN」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙です。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。そんな米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説します。

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