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ローカルすぎる「国際」女性デーの取り組みに共感 エディターズレター(2021年3月10日配信分)

※この記事は2021年03月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ローカルすぎる「国際」女性デーの取り組みに共感

 3月8日の国際女性デーはリンクの通り、いろんなイベントが百花繚乱でした。今年はコロナ禍にも関わらず、各社のイベントや取り組みは増えた印象ですが、それは私(たち)の感度も増したから気付く機会が増えたり、記事化への思いが高まったから見かけるようになったりしているのかもしれません。「ポジティブなループとは、こう言うことか?」なんて考えました。

 そんなイベントの中で「面白いな」と思ったのは、タカラベルモントの取り組み。「東京本社の華道部みんなで、ミモザを使ったリースを作りました。公式インスタアカウントでお届けします!」と言うものです。

 「え!?ただの社内イベントじゃん!!」って思う人はいるでしょう(笑。実際、その通りです)。そして同社が運営する最大のインスタグラムアカウントは、「エディット」と「CND」という2つのネイルブランドによるものですが、それでもフォロワー数は1万人をようやく超えたくらい。大半は数千、中には「97」(3月8日現在)なんてアカウントもあって、正直、発信力は“それなり”です。「コレで、プレスリリース出すか!?」と思う人さえいるかもしれません。でも私は、「とっても良い!」と思ったのです。

 タカラベルモントは、ヘアサロンや病院に施術台や診療台を販売・設置・メンテナンスしたり、ヘアサロン専売品を開発・卸したりしています。ビジネスの大半は、B to B。ゆえに「業界のために」との想いは人一倍な企業です。スタイリストに向き合いヘア業界を支えてきた立役者で、この業界の「サロンの発展に貢献すれば、そこには消費者が集う。消費者がお金を落として、サロンが儲かれば、私たちの利益に繋がる。消費者がキレイになって、サロンもやり甲斐に溢れ、私たちも利益が生み出せれば、みんなハッピー」と言うエコシステムを構築してきました。

 だからこそ「まずは、社内の人を巻き込もう」と挑戦した今回の試みが、とってもタカラベルモントらしい国際女性デーだと思ったんです。大事なのは、エコシステム。取り組みが多くの人に伝わればもちろん嬉しいけれど、まずは身近な存在を大事にしたい。タカラベルモントとしての、矜持の一端を垣間見たように感じたのです。

 タカラベルモントの取り組みは、「国際」とまでは言えないかもしれません。でも、身近な従業員も世界、「国際」を支えています。壮大な取り組みで、ワールドワイドに発信するだけが取り組みじゃありませんよね?サステナもダイバーシティーも、全部一緒だと思います。

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