ビューティ

「SHISEIDO」がサステナビリティプロジェクトを始動 世界初の生分解性容器を使ったコスメや詰め替えサービスが登場

 資生堂のグローバルブランド「SHISEIDO」は、サステナブルな活動や製品開発を行うプロジェクト「サステナブル・ビューティー・アクションズ(Sustainable Beauty Actions以下、SBAS)」を始動する。第一弾商品として、世界で初めて生分解性ポリマーPHBHと容器に採用した“アクアジェル リップパレット”を11月1日にブランド旗艦店の東京・銀座「SHISEIDO グローバル フラッグシップ ストア」で数量限定で発売する。また同旗艦店で、ブランドを象徴する美容液“アルティミューン パワライジング コンセントレート N”のレフィル(詰め替え)サービス「アルティミューン ファウンテン」を11月19日からスタートする。

 グローバルプロジェクト「SBAS」は、資生堂が推進する「サステナブル・ビューティー・イニシアティブ(Sustainable Beauty Initiatives)」を基に、ブランド「SHISEIDO」として新たにスタートする取り組み。「MOTTAINAI(もったいない)」「HARMONY(調和)」「EMPATHY(共鳴)」の3つの行動指針を掲げて環境問題や社会問題に対してアクションを起こし、日本発のビューティカンパニーとして新たな社会価値創造を目指す。同プロジェクトでは生活者とのコミュニケーションを重視し特設サイトを開設。ブランドのアンバサダーや社員のサステナビリティへの考えを紹介するほか、「#ShiseidoSBAS」を使用した対話を通じてオンラインコミュニティーを形成していく。今後、成分ポリシーの開示なども行う予定だ。

 第一弾商品の“アクアジェル リップパレット”は、2019年9月からカネカと共同開発を開始。同社が保有する独自の素材開発技術と、資生堂の化粧品容器開発のノウハウを融合し誕生した。日本で唯一、世界でも先駆けて100%植物由来による生分解性素材PHBHを採用したもので、海中でも土中でも温暖な気候であれば1~3年で生分解する。パレットは異なる質感の5色をセットし60通りのメイクが楽しめる。パッケージのイラストはアーティストのニキ・ローレケ(Niky Roehreke)が担当し、“A Kiss to the sea”のコンセプトを表現した。

 レフィルサービスの「アルティミューン ファウンテン」は、7月にオープンしたブランド初のグローバル旗艦店のコンテンツの一つとして実現。店舗内に専用のラボを設け、事前予約、容器の洗浄を経て美容液の充填を行う。所要時間は1時間程度で、当日中に利用者に戻す。価格は30mLが7500円、50mLが1万1000円、75mLが1万5500円(詰め替えでない製品の価格は30mLが8000円、50mLが1万2000円)。容器の再利用により環境負荷を減らすだけでなく、サステナビリティの取り組みのメッセージ発信、ブランドに愛着を持つきっかけとしての役割も担う。同サービスは今後、各国の薬事規制と照らし合わせながらグローバル展開していくことも視野に入れる。

 今回のプロジェクト始動について岡部義昭「SHISEIDO」チーフブランドオフィサーは、「昨今の環境問題や人種差別などの社会問題、新型コロナウイルス感染症の拡大により、生活者のサステナビリティ意識は高まっている。社会価値と経済価値に隔たりはなくなっており、サステナビリティを当たり前の価値として提供していくべき。150年近くモノ作りをしている企業としての責任であり、生活者にとって信頼できるブランドであり続けなければいけない。できることからアクションを起こすことが重要と考えた」と話した。

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