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「キリアン」からお酒をテーマにした香りシリーズが誕生 コニャックとジンの香りを表現

 ラグジュアリーコニャックメゾン「ヘネシー(HENNESSY)」一家に生まれたキリアン・ヘネシー(Kilian Hennessy)が手掛けるパフュームブランド「キリアン(KILIAN)」は10月16日、お酒をイメージした新シリーズ“ザ リカーズ”を発売した。

 同ブランドは香りの系統別にシリーズをそろえており、“フレッシュ”“ナーコティック”“スモーク”“セラー”の4つをラインアップ。5つ目のシリーズとなる“ザ リカーズ”には、コニャックをイメージした“エンジェルズ シェア オード パルファム”(50mL、2万5000円)とジンをイメージした“ローゼズ オン アイス”(50mL、2万5000円)が登場。

 28日に行われたプレス向け発表会では、キリアン本人が香りを一つずつ説明しながら紹介した。「作るのにこれまでで一番苦労したが、最高のデキ」という自信作“エンジェルズ シェア”はコニャックの名家に生まれた彼にとって最もパーソナルな香りだ。「難しかったのは、コニャックの香りを表現しつつ、お酒そのものの香りにならないようにすること。だって、誰もお酒を浴びたような香りは求めないだろう?“酒臭い”香りだけは絶対に避けたかった」と話す。そこで着目したのは、コニャックを説明する時によく用いられる香りだという。「コニャックはセラーに並ぶオークの木樽やシナモン、重厚感のあるバニラに、少しだけチョコレートやヘーゼルナッツの香りも混ざった芳しい香りが特徴。そこでコニャックオイルに甘いトンカビーンズやほろ苦いオークウッド、シナモンエッセンスを加えた。これにより、コニャックそのものの香りというより、コニャックを飲むファンタジーを表現できた」と説明する。

 一方で“ローゼズ オン アイス”は妻が好きなカクテル、ライムを絞ったジン オン ザ ロックス(ジンの氷割り)をイメージしたみずみずしくアクアティックな香りだ。ブルガリアンローズとキューカンバー(きゅうり)で蒸留されたヘンドリックス ジンに着想を得て、キーノートにキューカンバーを選んだ。きゅうりからエッセンシャルオイルが作れないために、今回香料メーカーのフィルメニッヒ(FIRMENICH)の新技術「STT(Smell the Taste)」を用い、きゅうりの味を香りで表現。「画期的な新技術を用い、見事にきゅうりのみずみずしくフレッシュな香りを閉じ込めることができた。さらに氷の清涼感とジンのキリッと爽やかな喉ごしを表現するために、アクアティックなノートを厳選した」。そこにジンの香り付けに使われるジュニパーベリーと芳酵なセンティフォリアローズを合わせ、最後にサンダルウッドとムスクを残し、シャープさと深みを出した。

 なお、2つの香りともにアール・デコ調のロックガラスをほうふつとするガラスボトルを採用している。また、レフィルもできるような構造になっており、環境にも配慮している。(日本でのレフィルの展開は未定)

 今後も同シリーズを拡張すべく、すでに2つの新しい香りの開発に着手しているという。また、ロックダウン中は香水の作り方を改めて見直すきっかけになったと話した。「香水にまつわる本をたくさん読んだのだが、18世紀のコロンはアルコールにシトラスにラベンダーなど天然の香りを混ぜて作られていた。アルコールを96〜97%配合していたために、今の時代にぴったりだと思ったよ。実際に自分も欲していたものだと感じた。だから最近は香水のルーツである18世紀の香りの作り方をベースに、21世紀の香りを作ろうと思ったんだ」とこぼれ話を明かした。

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