ファッション

“ニューノーマル”時代の売れ筋を探せ! 薄色レンズのサングラスとイヤカフがマスクとのコーデで浮上

 「WWDジャパン」では、毎シーズン恒例となっているビジネスリポート企画の2020年春夏版を、9月21日発行予定で鋭意作成中です。百貨店など全国有力店にシーズンごとの商況を聞くこの企画ですが、今回はご存知の通りのコロナ禍。かなりのイレギュラーな状況となっております。4~5月は休業した施設がほとんどでしたが、6月以降、“リベンジ消費”が盛り上がった施設や売り場がある一方で、集客減やインバウンド(訪日外国人)消費の霧散により引き続き苦戦を強いられている施設もあるといったように、店舗や売り場によって状況は激しく分かれています。

 コロナによって吹き飛んでしまった消費を嘆く声は強いですが、コロナゆえに売り上げを伸ばしている商品も見えてきました。高島屋新宿店から、「実は今、これが売れているんです」と声があがったのは、薄色レンズのサングラス。「『サングラスは既に持っているが、買い換えたい』と話すお客さまが今年は非常に多かった」と、同店2階サングラス編集売り場の販売員さんは話していました。

 昨年までの売れ筋であった濃色レンズのサングラスでは、マスクとコーディネートした際に「表情がまったく分からず怖いイメージになってしまう」というのが買い替え需要の背景。マスクと合わせてもソフトに見える、薄いベージュやブルーのレンズのサングラス(レンズ越しに瞳が見えるもの)や、通常の眼鏡のような小ぶりデザインのサングラスが売れ筋だそうで、価格は3~4万円台が中心といいます。

 入館客数自体が減っているため、「サングラスの売り上げが前年同期に比べて絶好調」といった話ではありませんが、来夏以降もマスクをする習慣が一定続くと考えれば、こうした売れ筋の芽の話は見逃せませんね。

 高島屋新宿店でもう一つ「売れている」と聞いたのが、アクセサリーのイヤカフです。実はイヤカフは、昨年のビジネスリポートでも売り上げ好調アイテムとしてご紹介しています。その際は、ピアスホールを開けていない人が増えていることでニーズが伸びていると背景をご説明しましたが、今春夏の伸長の背景はやはりマスク。それと、テレビ会議での“映え”ニーズです。

 「マスクをしていると、垂れ下がるタイプのピアスなどをしているとヒモに絡んでしまって、気付かず落としてしまうといったケースがある。その点で耳たぶに挟むタイプのイヤカフが支持されている」と話すのは、同店2階の「エテビジュー(ETE BIJOUX)」の販売員さん。他に、「スタージュエリー(STAR JEWELRY)」や「ミスティ(MISTY)」といったブランドでもイヤカフを拡充しており、売れているそうです。イヤカフを筆頭に、テレビ会議でも画面に映る耳周りアイテムは総じて好調とのこと。一方で、手指のこまめな消毒が求められている今は、指輪類の消費はやや落ち込んでいるといいます。

 “ニューノーマル”の世の中で、今後売れるアイテムは何なのか、消費はどのように変わっていくのか。9月21日発行予定のビジネスリポート企画の20年春夏版では、そうした傾向を浮き彫りにできればと考えています。

最新号紹介

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デジタルコマース特集2020 コロナで変わったもの/残すべきもの

「WWDジャパン」10月26日号は、デジタルコマース特集です。コロナ禍でデジタルシフトが加速し、多くの企業やブランドがさまざまなデジタル施策に注力していますが、帰るべきものと残すべきものの選別など、課題が多いのが現状です。今年はそんな各社の課題解決の糸口を探りました。巻頭では、デジタルストアをオープンしたことで話題の「シロ(SHIRO)」の福永敬弘=専務取締役やメディアECの先駆け的存在「北欧、暮…

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