ファッション

ステラ マッカートニーが事業再編へ デザイナー自身も給与を全額返上

 ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)が新型コロナウイルスの影響で事業再編を迫られている。ガブリエル・マッジオ(Gabriele Maggio)CEO名義で書かれた従業員宛ての内部メモによると、従業員の一時解雇や、長期にわたる給与カットなどを実施して全体的にコストカットを進めるという。また、「ステラ マッカートニー」の店舗の見直しを行い、フランチャイズ化や卸に切り替えるためのパートナー探しも検討しているが、いずれの方針も検討段階で決定事項ではないという。

 マッジオCEOは、「他社と同じく、われわれはかつてないほど困難な局面を迎えており、変革期にあるこの業界に適応するために見直しを行っているところだ。まだ何も決まっておらず、ビジネスを前に進めるためにも全従業員と面談を行っているところだ」とコメントした。

 また同社が生き残るためには、事業規模の縮小やプロジェクトに伴うコストの削減、人員削減を行うなど、事業再編を行う必要があると付け加えた。これらに先駆けて、ブランドの創業者でデザイナーのステラ・マッカートニー自身も一定期間、給与を全額返上しているという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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