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「マルベリー」がウエアと靴をやめ、事業縮小 従業員25%の一時解雇も検討

 英国ブランドの「マルベリー(MULBERRY)」はウエアや靴の生産を中止し、核であるバッグなどのレザー製品に注力する。2015年からオンワードラグジュアリーグループ(ONWARD LUXURY GROUP)とのライセンスで手掛けてきたウエアと靴は、7月現在店頭に並んでいる20-21年秋冬コレクションが最後になる。ブランドの広報担当によると同ブランドの売り上げの90%はレザー製品が占めており、今後については「レザー製品のほかにもアクセサリーやアイウエア、ジュエリーなどのライフスタイルカテゴリーの開発と投資は続けていく」という。

 また「マルベリー」は、新型コロナウイルス感染拡大による店舗休業の影響を受けて、世界で働く従業員全体の25%にあたる474人前後の一時解雇を検討していると6月8日に発表した。店舗が営業を再開しても、ソーシャル・ディスタンシングの必要性のほか観光客や客足の減少が収益に影響を与え続けることになり、全体的な売り上げ回復には時間を要すると考えて業務やコストにおける規模と構造の最適化に取り組んでいる。

 ロックダウンにより店舗が一時閉鎖していたときも、同ブランドはデジタルチャネルを生かして販売を続けていた。ただデジタルの売り上げは堅調に推移しているものの、店舗休業による減少を埋め合わせることはできなかったという。「一時解雇は非常に心苦しい決断だが、このような厳しい市況に対応し、できる限りの雇用とブランドの将来を守るためには必要なことだ」とティエリー・アンドレッタ(Thierry Andretta)=マルベリー最高経営責任者は述べた。