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コーセー3月期は7期ぶりに減収 免税売り上げ減少や消費増税、コロナの影響が響く

 コーセーの2020年3月期決算は、アジアが好調に推移したものの日本でのインバウンド売り上げ減少や昨年10月の消費増税による駆け込み需要の反動減、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などを受け、売上高が前年比1.6%減の3277億円、営業利益が同23.2%減の402億円、経常利益が同24.2%減の409億円、純利益が同27.9%減の266億円だった。売上高は前期まで6期連続で過去最高を更新していたが7期ぶりに減収、営業利益と純利益は前期までの過去最高益更新にブレーキが掛かった。

 事業別では、化粧品事業はハイプレステージ領域の「コスメデコルテ(DECORTE)」「インフィニティ(INFINITY)」「雪肌精 MYV(SEKKISEI MYV)」、プレステージ領域の「エスプリーク(ESPRIQUE)」は売り上げを伸ばしたが、アルビオンと米タルト(TARTE)、「雪肌精」がマイナス成長だった。その結果、売上高は同1.2%減の2518億円、営業利益は同13.1%減の446億円だった。コスメタリー事業は「スティーブン ノル ニューヨーク(STEPHEN KNOLL NEW YORK)」、コーセーコスメポートが展開するヘアケアブランド「ビオリス(BIOLISS)」、エイジングケアブランド「グレイスワン(GRACE ONE)」は好調に推移。一方で、「クリアターン(CREAR TURN)」の免税売り上げ減少、「リンメル(RIMMEL)」の販売ライセンス終了、「ヴィセ(VISEE)」をはじめとするメイクブランドのマイナスが響き、売上高は同3.6%減の719億円、営業利益は売り上げ原価および販売費が増加したことにより同95.8%減の2億円だった。

 地域別でみると、日本は免税売り上げの減少や新型コロナの影響で売上高が同7.3%減の2225億円、北米が同4.4%減の358億円と減収だった。一方で、アジアは各国の既存チャネルの育成に加え免税店やeコマースなど新販路の開拓を強化し、韓国の免税、中国のeコマースと百貨店が売り上げをけん引した結果、同25.0%増の643億円と大幅の増収となった。

 なお、海外連結子会社と決算期を統⼀することで、グローバル事業の⼀体運営の推進および経営の透明性および質の向上を図るため、今後は決算期をこれまでの3月末から12月末に変更。決算期変更の経過期間となる第80期は、21年4月1日~12月31日までの9カ月決算となる予定。また、決算期が12月31日以外の連結子会社についても同様の変更を行う。

 今期(20年4月〜21年3月)は、新型コロナウイルスの世界的流行により厳しい経済状態が続くと想定。売上高が前期比12.5%減の2866億円、営業利益が同57.2%減の172億円、経常利益が同55.5%減の182億円、純利益が同53.2%減の125億円を見込む。