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ラルフ ローレン、アンダーアーマーも下方修正 今後さらに客足が落ちると予想

 ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)の2019年10~12月期(第3四半期)決算は、売上高が前年同期比1.4%増の17億5070万ドル(約1908億円)だった。2月4日に発表した同決算では20年1~3月期(第4四半期)も売上高が微増する見通しだったが、新型コロナウイルスの影響で5500万~7000万ドル(約59億~76億円)減少するとの予想を2月13日に発表した。

 同社は中国本土に110ほど店舗があり、2月13日の時点でその3分の2を一時的に休業しているが、渡航制限などの影響で中国やアジアの一部地域では今後さらに客足が落ちると予想。アジア地域における第4四半期の営業利益についても、19年は3800万ドル(約41億円)だったが、20年は3500万~4500万ドル(約38億~49億円)減少することが予想されるという。

 ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)=エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、「新型コロナウイルスの被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げる。当社では従業員、提携先、そして消費者の安全を何よりも優先して考えている」と語った。

 パトリス・ルーヴェ(Patrice Louvet)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「状況が刻々と変化する中、当社のチームは小売りや企業活動、サプライチェーンへの影響を見極めるべく機敏に動いている。新型コロナウイルスが業績に影響することは避けられないが、事業そのものは盤石であり、中国やアジア地域において長期的には今後も大きな成長機会があると確信している」と述べた。なお、同社の売上高に中国が占める割合は4%未満と、ハイエンドのアパレルブランドの中では比較的低い。同氏は、「今回に限っては、それが幸いするかもしれない」と話した。

 また、アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)も新型コロナウイルスの影響で20年1〜3月期におよそ5000万〜6000万ドル(約54億〜65億円)の売り上げ減を見込んでいる。「不透明な状況かつダイナミックな変化の時期で、通期決算にはさらに打撃を受けることになるだろう」と同社。

 PVHコープ(PVH CORP)も「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」と「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の中国での直営とフランチャイズ店の大半を閉めている。開いている店舗も営業時間を限定しており、客足も売り上げも計画を大幅に下回っているという。中国は原料や資材の調達先というだけでなく、生産における重要なハブにもなっている。同社のおよそ5分の1の商品が中国から配送されており、そのうちの半分が米国に届けられている。エマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)会長兼CEOは、「短期的には新型コロナウイルスの影響でビジネスに打撃を受けるが、アジア太平洋地域において長期的に成長することは間違いない。多様性に富むグローバルなビジネスモデルと強いブランド力によって、この先行き不透明な時代を乗り越えていく」と説明した。