
横編み機大手の島精機製作所の2026年3月期連結決算は、売上高が前期比3.0%増の335億円、営業損益が17億円の赤字(前期は119億円の赤字)、経常利益が2億8800万円(前期は114億円の赤字)、純利益が8億5600万円(前期は142億円の赤字)だった。赤字幅は縮小したものの、下期に予定していた大型新機種の投入遅れを挽回できなかった。スパイバー株の減損で5億円の特別損失を計上する一方、有価証券の売却益12億2900万円を計上したことで赤字は回避した。年間配当は前年から10円増の20円とする。
同社はこの数年、期末前の下方修正が常態化するなど、ガバナンス不足を露呈している。24年5月に公表した中期経営計画も、最終年度の27年3月期の目標を下方修正する。売上高は550億円→410億円、営業利益は70億円→3億円、経常利益は75億円→10億円、純利益は55億円→9億円、ROE(自己資本利益率)は6.0%→1.1%と修正する。赤字が続いていることで、社外取締役を除く役員は24年10月以降、報酬の減額を続けている。最大は島三博社長の報酬の40%の減額になる。
主力の横編み機事業は前期比2.7%増の238億円。バングラデシュで受注が回復したほか、イタリアでも「ホールガーメント」機の販売が増加した。デザインシステム及び自動裁断機事業は、3DデジタルCADのサブスクサービスや自動裁断機「P-CAM」の販売が好調で、売上高は7.8%増の30億3600万円だった。
27年3月期は売上高が410億円、営業利益3億円、経常利益10億円、純利益9億円を計画する。大型新機種の投入で挽回する。
また、新たな社外取締役として元三越伊勢丹ホールディングス社長の大西洋氏を内定した。6月の定期株主総会を経て、決定する。