パリで開催される国際的なファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION)」が9月1〜3日、パリ・ノール・ヴィルパントで開催される。2027-28年秋冬コレクションシーズン向けに「イノベーション&テクノロジー」を軸に据え、世界から集まった850社以上の企業がAIや次世代素材、デジタル技術、持続可能なものづくりの最新技術を紹介する。
会場は3ホール構成。次世代素材、トレーサビリティ・DPP、AI・デジタルクリエーション、サステナブル生産、高機能テキスタイルの5分野を軸に出展。AIトレンド予測のヒューリテック(Heuritech)や3DCADソフトウエア大手の「CLOバーチャルファッション(CLO Virtual Fashion)」などのテック企業も出展する。期間中に開催のカンファレンスには「ファッション業界の未来と向き合う(Facing Fashion Forward)」を掲げ2ステージ・100人超が登壇する。戦略・ビジネス、AI、サステナビリティと素材、DPPの4テーマで議論を深め、ファッション分野のリサーチ機関である「ザ・インターライン(The Interline)」との共同企画も継続する。
新設の「コスメティック・ヴィレッジ(Cosmetic Village)」では世界最大規模の化粧品産業クラスターである「コスメティック・バレーCOSMETIC VALLEY)」と戦略提携。約10の化粧品ブランドが出展するほか、韓国の化粧品ODM大手のコルマー(Kolmar Korea)とも提携し、2027-28秋冬のカラートレンドをテーマにした限定メイクアップコレクションを発表する。
2017年創設のANDAM(フランス国立ファッション芸術振興協会)「イノベーション賞」の審査委員をプルミエール・ヴィジョン代表フロランス・ルッソンが務める縁で、今回も受賞・ファイナリストのスタートアップ企業をスマート・クリエーションエリア内の特設スペースで紹介。「イノベーション賞」受賞企業でAIデータ分析プラットフォームのアルファリール(Alphalyr)、「特別賞」受賞企業のバイオ由来の染料・顔料を手がけるフランスのスタートアップであるピリ(Pili)のほか、2026年度ファイナリストのアーウェン(Awen)、バイオフラッフ(Biofluff)、ファイバーリー(Fiberly)、エイチアンドビー マテリアルズ(H&B Materials)、オリアンヌ(Oriane)、プロロング(Prolong)、リサイクレザー(Recyc Leather)、リネイチャー(Renature)、ザ・エイト・インパクト(The 8 Impact)、ユナ・エーアイ(Yoona.ai)が9月1日のピッチセッションに参加する。
今シーズンの特別ゲストは、自身の名を冠したメゾンを率いるフランス人デザイナーのアレクシ・マビーユ(2026年春夏オートクチュールコレクションでAIとオートクチュールの融合に挑戦)と、3Dプリント技術による衣服開発を得意とする独立系クリエイティブプロジェクト、ヴィクトール・クラヴェリー。両者はカンファレンス登壇に加え、トレンド&イノベーションエリアで自ら選んだ先進素材を展示する。
日本からは17社が出展、うち3社が新規(ドゥミルサンク、アパークス、島精機製作所)。9月9〜10日に国立代々木競技場で「デニムPV TOKYO」を開催する。