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連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第234回

イランへの空爆で、いくばくかかき消されたミラノの熱狂を思う

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イランへの空爆で、いくばくかかき消されたミラノの熱狂を思う

2026-27年秋冬ミラノ・ファッション・ウイークの後半戦は、アメリカとイスラエルによるイランへの空爆で、興奮が少しかき消されてしまった印象でした。それとも私の耳に届きにくくなったのでしょうか?

日本とミラノを結ぶ直行便は少なく、中東の空港を経由する人は少なくありません。肌感覚ですが、帰国を控えた関係者の約半数は経路や旅程の変更を迫られました。今日からはパリ・ファッション・ウイークなのに、予定通り辿り着けない業界人の話もチラホラ聞きます。

新たな戦争が始まってしまい、私のインスタグラムのタイムラインもファッションと戦争が交互に入り乱れています。賛成でも反対でもさまざまな意見が渦巻き改めて影響力のスゴさを知った「グッチ(GUCCI)」のコレクションさえ、今、デムナ(Demna)による最新コレクションについて真剣に議論してもいいのだろうか?という気分です。本来なら戦争なんて心配せずに、「勇気に天晴!」とか「誰が着るの!?」とか「改めて『グッチ』がみんなの話題になっているよ」とか「でも、それだけでケリングの売り上げは回復するのかな?」とか、色々議論したいんですけれどね。

パリ・ファッション・ウイークはどうなるでしょうか?アメリカとイスラエルは地上作戦を展開するのでしょうか?ホルムズ海峡はどのくらい封鎖され、原油価格にはどんな影響が出るのでしょうか?これを機に高騰するのは、円でしょうか?ドルでしょうか?そんなマクロの影響を受けながら、ここ数シーズンは米国市場に傾倒してきたラグジュアリー業界が期間中、どんなスタンスを取り、どんなメッセージを発信するのか?に注目が集まります。

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