PROFILE: 松田崇弥(右)、松田文登(左)/ヘラルボニー代表取締役CEO

新年を祝した今週号の表紙のテーマは、“Paint It Bold”。やさしく、力強く世界を色づけていくーファッション&ビューティ業界にとっての2026年がそんな1年になるよう願いを込め、ヘラルボニー(HERALBONY)が契約する作家・吉田陸人さんに制作を依頼した。2024年には「LVMHイノベーションアワード」を受賞し、昨年は「アンリアレイジ(ANREALAGE)」との協業によりパリ・ファッション・ウイークへの参加を果たしたヘラルボニー。大躍進を遂げた今でも、正解がない世界でもがきながら、新たな答えを見つけようとしている。彼らがたどってきた道のりと、今抱えている課題について聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年1月5日&12日合併号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
人々が憧れる存在になるために
作家とともに突き進む道なき道
WWD:ヘラルボニーの前身となったプロジェクト「ムク(MUKU)」(松田崇弥代表取締役共同CEOは2016年、クリエイター仲間と作品作りをスタート。この活動を通じて知的障害のある作家の「異彩」に出合い、ヘラルボニーの事業の核となった)のスタートから25年で10年を迎えた。これまでの10年をどう振り返る?
松田崇弥ヘラルボニー代表取締役共同CEO(以下、崇弥CEO):「ムク」は会社勤めしながらのプロジェクト。24歳のときに障害のある人のアートを初めて見て「なんてすげぇんだ」とシンプルに尊敬したが、彼らの作品は社会貢献やチャリティーなどの文脈がなければ語られない。ヘラルボニーは、「そのフィルターは取り払えないのか?」というシンプルな問いから始まり、根源はそのまま。初期衝動などは全然変わらず、一意専心。ただ規模は変わっている。
松田文登ヘラルボニー代表取締役共同CEO(以下、文登CEO):大きなターニングポイントは、その活動に株式会社として挑戦すると決めたこと。父親も含めて全員反対したが、世の中の目線や価値観、捉え方を変えるなら、これまでとは違うやり方をすべきだと思った。双子そろってヒップホップが好きなので、岩手の地方ラッパーが世界に挑んでいるような感覚。マイノリティ・カルチャーをカウンターのように地方から世界に発信したいという思いは変わらない。
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