ケリング(KERING)の2025年1~6月期(上半期)決算は、売上高が前年同期比15.9%減の75億8700万ユーロ(約1兆3049円)、営業利益は同36.2%減の10億100万ユーロ(約1721億円)、純利益は同44.4%減の5億2300万ユーロ(約899億円)と引き続き大幅な減収減益だった。
地域別の売上高では、主にアジア地域からの観光客が減少した西欧が同12.6%減の22億3200万ユーロ(約3839億円)、国内需要が低下している北米は同13.3%減の17億8400万ユーロ(約3068億円)。日本を除くアジア太平洋地域は、中国市場に回復の兆しが見えているものの、その他の市場が引き続き低調で同22.8%減の22億3700万ユーロ(約3847億円)だった。また、これまで円安とインバウンドの恩恵により急激に業績を伸ばしていた日本は、円高傾向であることや他国との価格差を是正した影響で同18.7%減の5億9900万ユーロ(約1030億円)となり、全ての地域で2ケタ減収だった。
ブランド別での売上高は、主力の「グッチ(GUCCI)」が引き続き低調で同25.9%減の30億2700万ユーロ(約5206億円)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同10.6%減の12億8800万ユーロ(約2215億円)だった。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は同1.2%増の8億4600万ユーロ(約1455億円)と前年同期並だったものの、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「マックイーン(McQUEEN)」などを含むその他のメゾンは、同15.0%減の14億5900万ユーロ(約2509億円)だった。
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