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特集 繊維産地発 新しい経済循環

他産地から事業継承、自社で「産地化」 山形・寒河江市の佐藤繊維

日本の繊維産業がこの数十年にわたり縮小を続ける中で、山形県寒河江市に本社と工場を構える紡績メーカーの佐藤繊維は、内製化と業容拡大を続けてきた。従来の主力事業である紡績に加え、最新鋭の「ホールガーメント」機を導入、アパレルブランドを立ち上げ、さらにはセレクトショップ「ギア(GEA)」をスタートした。糸から製品、販売までを本社および寒河江市で一貫して行える体制を構築してきた。2020年のコロナ禍の前後には、同業で廃業、あるいは撤退した紡績機を引き取ったり、紡績前工程の設備の導入、糸染めの設備などを拡充した。佐藤正樹社長の狙いは、かつて全国に分散していた生産機能を自社、あるいは産地内に移管し、産地内の一貫サプライチェーンを構築すること。「技術が失われることを防ぎ、コストの削減にもなる。一部の先進国のために、それ以外の地域が競ってモノを供給する、現在の構造こそ歪(いびつ)だ。ものすごく長い目で見れば、少なくとも国内で消費する分は国内で生産するという時代が来る。その時のためにも技術とモノ作りの基盤を残す」と指摘する。

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