今、海外のラグジュアリーブランドから日本の技法や技術に熱い視線が注がれている。LVMHグループの各メゾンと職人の関係強化を促進し、素材や技術を安定的に確保するために設立されたLVMH メティエ ダール日本支部の盛岡笑奈ディレクターはこう語る。「日本は他の国に比べて技術・技法の衰退速度が遅かったため(その技術・技法をつなげるならば)最後のチャンスが今。サヴォワ・フェール(職人技術)は正しい価値で評価すべきで、付加価値が高いラグジュアリービジネスとは親和性が高い」。同社は岡山・デニムメーカーのクロキや京都・西陣織の細尾とパートナーシップを締結している。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月26日号からの抜粋です)
日本のテキスタイルの技法や技術は海外で高く評価されており、新たなビジネスチャンスになっている。他方、技法や技術の継承がかなったとしても評価が高い海外への輸出を検討すると、欧州を中心に進んでいる製品への法規制が高い障壁となる。であれば、増え続ける訪日外国人(や日本人)をターゲットにその土地に残る技法や技術を地域文化として捉えて活用し、観光とも結びつけた新規ビジネスの検討が有効的ではないか。
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