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エスティ ローダーが韓国発「ドクタージャルト」親会社を買収 初のアジア企業

 エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)は、韓国のドクターズコスメ「ドクタージャルト(DR. JART+)」と「ドゥ ザ ライト シング(DO THE RIGHT THING)」を擁するハブ&ビー(HAVE & BE)を買収する。エスティ ローダーは2015年12月に同社の33.3%の株式を取得しており、今回残りを約11億ドル(約1199億円)で買い取った。取引は今年12月までに完了する予定で、同社の負債も引き継ぐ。なお、ハブ&ビーの企業価値は17億ドル(約1853億円)とされる。

 エスティ ローダーにとって初めてアジアの企業を傘下にすることになる。「シカペア」や「セラマイディン」シリーズが人気の「ドクタージャルト」の19年の売上高は5億ドル(約545億円)を超えると予測されており、過去4年で80%以上伸びている。

 ファブリツィオ・フリーダ(Fabrizio Freda)=エスティ ローダー カンパニーズ社長兼最高経営責任者は「『ドクタージャルト』はサイエンスとイノベーションをスキンケア製品に活用し、革新的な新成分やパッケージと共にブランドコミュニケーションを得意とする。また、韓国、中国、北米、ヨーロッパ、中東、アフリカ、イギリスとあらゆる地域およびチャネルでさらなる成長を成し遂げるポテンシャルを持つ」とコメント。

 ハブ&ビーは05年に建築家のイ・ジヌク(ChinWook Lee)が立ち上げ、皮膚科医のジョン・スンジェ(Sung Jae Jung)と共に「ドクタージャルト」をスタート。皮膚科医監修のもとに特定の肌悩みに応える製品を手掛け、アートとサイエンスを融合したパッケージや店舗デザインを特徴とする。韓国・カンナム地区にある旗艦店はプロモーション製品を出すたびに内装を変え、さまざまなサービスやコンテンツを味わえる“体験型”ショップになっている。 現在世界で36カ国に進出し、専門店やトラベルリテール、路面店、百貨店、ECなど、5524の販売拠点を持つ。

【エディターズ・チェック】
韓国コスメブーム、いつまで続くのか?と疑問に思うこともあったが、日本に進出し続ける韓国コスメブランドやQoo10での韓国コスメの売り上げの話を聞くと、まだまだ市場は元気なことがうかがえます。中でも「ドクタージャルト」は有名で、「シカペア」「セラマイディン」「バイタル ハイドラ ソリューション」シリーズなど人気シリーズは一通り全て試してきました。韓国コスメにしては少し値段が張る印象ですが、最新の技術と皮膚科医のノウハウ、サイエンスに裏付けされた商品は、若年層にも人気があるのは分かります。そして旗艦店はリアル店舗に必要とされる“体験”の宝庫ともいうべき作りになっていて、 (製品を買わなくとも)行くだけで楽しい!と思わせます。また、北米でKコスメブーム初期にいち早くビジネスをスタートし、北米でも大きな成功を収めており、ニューヨークに拠点を置くエスティ ローダーが目をつけたのも納得です。