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パルファン・クリスチャン・ディオールで約20年ぶりに新CEOが就任

 パルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)の社長兼最高経営責任者(CEO)にローラン・クライトマン(Laurent Kleitman)前コティ(COTY)コンシューマー ディビジョン プレジデントが11月6日付で就任した。同社を19年間率いてきたクロード・マルティネズ(Claude Martinez)の後任だ。マルチネス前社長兼CEOはLVMHパフューム アンド コスメティックス(LVMH PERFUMES AND COSMETICS)のマネジング・ディレクターに昇格し、ゲラン(GUERLAIN)やパルファム・ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)、パルファム ケンゾー(PARFUMS KENZO)、パルファン・クリスチャン・ディオールを統括する。

 クライトマン社長兼CEOはユニリーバ(UNILEVER)のマーケティングでキャリアをスタートさせ、ビューティ業界で長く経験を積んできた。そのほかユニリーバでロシア・ウクライナ・ベラルーシCEOやグローバルヘアケアのエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めたほか、ロシアでLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)の化粧品事業を率いた。グローバル市場における消費財市場のノウハウと数十億円規模の化粧品企業での経験を生かす。中国の消費者およびデジタルカスタマーの急増やスキンケア市場の拡大など、ビューティ業界が大きく変化している中でのディオールへの入社となる。

 マルティネズ前社長兼CEOは「ディオール」をLVMHの化粧品事業の中のスターブランドに育ててきた。化粧品事業はLVMHの中で3番目に大きく、2019年1〜9月期決算は売上高が前年同期比11%増の49億1000万ユーロ(約5892億円)を記録した。同期間中はアイコンフレグランスに加え、「ジョイ(JOY)」や「ソヴァージュ(SAUVAGE)」といった新ラインが好調だった。カラーメイクとスキンケアも売り上げを伸ばした。

 マルティネズ前社長兼CEOはナタリー・ポートマン(Natalie Portman)やジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)、ジョニー・デップ(Johnny Depp)らブランドアンバサダーとの協業に力を入れてきたほか、メイクアップのクリエイティブ & イメージ ディレクターにピーター・フィリップス(Peter Phillips)を、インハウスの調香師にフランソワ・ドゥマシー(Francois Demachy)を起用した。