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TPOに合わせた時計選びは成長戦略に繋がる? ITのプロ「WWDジャパン」最新号につぶやく

 大手通信会社に入社後、国内外でITソリューションを提供するビジネスマンが、今週のファッション週刊紙「WWDファッション」で気になったニュースを要約してお届け。最先端のテクノロジーから企業と、その利用者が必要とするものについて考え続けたITのプロ、CKRが未来的視点からニュースにつぶやきを添えます。

今日のニュース:P.17「新連載 あの女性キャリアのタイムマネジメント」

解きポイント:生産性向上のカギは、遊び心をもって、付加価値の高いビジネスを創造すること

ニュースのポイント

 「時短」「生産性向上」「働き方改革」が叫ばれる中、女性管理職はどのように仕事のタイムマネジメントを行なっているのか。今回は、バンダイナムコエンターテインメント 常務取締役 宇田川南欧氏にフォーカス。「これまでと同じ仕事をしているようではダメ!」と危機感を持ち、旗振り役として組織を牽引。また日々、身につけているのは「文字盤が大きく、視認性の高い時計」とのこと。最近は、パーティ用、海外出張用、スポーツ用の時計が気になっている。

CKRはこう読む!

 「1721時間」。厚生労働省が発表する2017年の年間総労働時間です。1995年の1910時間からは大きく減っているものの、その要因は年間労働時間が1100時間前後と比較的少ないパートタイム労働者が増えたことにあります(パートタイム労働者比率は95年の14.5%から17年に30.8%に増加)。一方、一般労働者の労働時間はこの20年、2000時間程度と、ほぼ横ばいです。しかも現金給与総額の平均伸び率は、この20年でマイナス0.7%と減っています。本当に労働生産性は向上し、新しい価値は生み出されているのでしょうか。

 労働生産性は、「アウトプット(成果・付加価値) / インプット(労働投入量[時間・人数])」で規定されます。生産性を向上させるには、付加価値の高い領域でビジネスをするか、労働投入量を最小化する必要があるのです。また、インプットとアウトプットのバランスも重要です。例えば「残業廃止」により投入する労働時間を減らしたとしても、成果が大きく減ってしまえば、本末転倒です。

 上記の状況から過去20年は、賃金を上げず、パートタイム労働者を増やすという、インプット側の投入資源調整を中心に生産性という数値を改善してきたと言えそうです。

 今後大切なのは、「本当の意味で、一人ひとりの時間当たりのアウトプット・生産性を上げること」と「成果が出やすい事業領域へ舵を切ること」なのではないでしょうか。

 「1.01と0.99の法則」。楽天の三木谷浩史社長が執筆した「成功のコンセプト -Principles for Success-」でも引用され話題となった、毎日のちょっとした努力や怠惰によって、1年後のパフォーマンスが大きく変わるという話です(1.01の365乗=37.8。0.99の365乗=0.026)。

 宇田川氏も「資料の検索時間を省くための文書管理法」など、時間あたりの生産性向上を意識した心掛けを日々徹底しているようです。また、TPOに合わせて時計を着け替えたいという言葉から、次なる成長領域を見極めるために必要な「遊び心」を生活シーンの中で培っていることも伝わってきました。

 インプットの調整ではなくアウトプットに目を向け、遊び心をもって、付加価値の高いビジネスに舵を切ることが、生産性向上を実現する上で重要なことなのかもしれませんね。

CKR Kondo : 大手通信会社に入社後、暗号技術/ICカードを活用した認証決済システムの開発に従事。その後、欧州/中東外資系企業向けITソリューションの提供、シンガポール外資系企業での事業開発を経験。企業とその先の利用者が必要とするもの、快適になるものを見極める経験を積み、ウェアラブルデバイスやFree WiFiを活用したサービスインキュベーションを推進。現在は、米国、欧州、アジア太平洋地域にまたがる、新たなサイバーセキュリティサービスの開発を推進中