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「ステイプル」。モノは言いようを斜に構えて見ちゃいます ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuがリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきます。

今日のニュース:P.8-9「ステイプル商材でムダを削減」

読み解きポイント「モノは言いよう、考えよう!」

ニュースのポイント

 ニューヨーク・コレクションで顕在化した「タイムレスなスタイル」はミラノで「ステイプルなアイテム」へと進化した。ステイプル(staple)とは「主要な」「重要な」という意味の英単語で、ブランドを象徴する定番商品と解釈できる。コーディネートを工夫しタイムレスなアイテムでブランドらしさを表現した「プラダ(PRADA)」や、構築的なジャケットと生地感たっぷりの女神風ドレスで新しい「ステイプル」を表現した「ジル サンダー(JIL SANDER)」など、各ブランドがそれぞれの方法で流行に消費されないスタイルを打ち出すことに挑戦した。

Azuはこう読む!

 ここ数回はファッションウイーク特集なので必然的に「サステイナブル」の話題が多くなっています。前々回はパリコレ速報に関して「それぞれができるサステイナブル」について言及しましたが、ミラノでは新たに「ステイプル」というキーワードが出てきました。

 これがなぜサステイナブルと繋がっているかというと、端的に言えば「流行に左右されない主要=定番商品なので長く使えるから」ということでしょうか。「プラダ」を筆頭に、今までのストリートやその反動の盛りのエレガンスという流れをリセットするかのように、シンプルかつタイムレスなルックが多く見られました。

 この解釈を記事で見たときに真っ先に思ったのは、「モノは言いようだな」ということ。同じ洋服を何回か使い回したり、トレンド感の無いクラシカルなスタイルが多く並べば、今までだったら「つまらない」「パッとしない」とメディアに叩かれていたかもしれないけれど、今回は「サステイナブル」という言葉で表現することによって、一気にプラスの解釈になっています。実際、海外インフルエンサーがブランドに対して「この半年間何をしていたの⁉︎」と発言していたり。それは思考が浅すぎると思ったけど。

 何度か書いているように、この連載の目的は「一つのニュースをもさまざまな視点から読み解けば見え方が異なる」ことの“一例”を提示すること。「ステイプル商材でムダを削減」という素晴らしいニュースに対しても、私はメディアに対して「今までなら、つまらないって言ってただろうに(笑)」という斜に構えた捉えかたをしています。

 特にネットだとすぐに言葉尻を捕えてあーだこーだ言う人がいるので、ニュースに対して自分の意見を述べたり、時にはNOを突き付けたりするのは勇気がいることだと思いますが、「私はこう思ったよ」というのを優しく交換し合える場所があると良いなぁと、交換ノート生まれ前略・アメブロ育ちの92年女子は、最近ふわふわ思います。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne