ファッション

1年の改装を経てアルマーニ / 銀座タワーが3月21日オープン 漆黒のモードから自然光の温もりの旗艦店へ

 ジョルジオ アルマーニ ジャパンは3月21日、およそ1年準備を進めてきたアルマーニ / 銀座タワーをリニューアルオープンする。地上11階・地下2階、総面積6000平方メートルの建物のうち、8フロアを大刷新した。

 改装のポイントは、大きく分けて4つ。1つめは、黒を基調とするモードだった店舗を各所から自然光が差し込む作りに変更。特に1階のギフト&アクセサリーと2階のウィメンズ、3階のメンズフロアは、柔らかい光を受けた大理石の床やシルクの壁紙などが温もりを演出。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の真骨頂であるグレージュ、グレーとベージュが混じり合う繊細な色づかいをしっかり見せる空間に仕上げ、売り上げの8割を超える洋服の世界観を発信する。

 2つめは、下層に2フロアを儲けるファニチャーライン「アルマーニ / カーザ(ARMANI CASA)」と10、11階の「アルマーニ / リストランテ(ARMANI RISTORANTE)」を含む世界観の発信。「リストランテ」は、入り口にバーエリアを新設。一方で座席数を減らし、今まで以上にゆったりくつろげるようにした。アルマーニは、「今回のリニューアルで『自分の世界の美的統一』を目指している」と語る。

 3つめは、4階に設ける多目的ラウンジ「アルマーニ / サローネ(ARMANI SALONE)」を主舞台とするホスピタリティ。同フロアには「ジョルジオ アルマーニ」のメイド・トゥ・メジャールームが入るほか、さまざまなイベントを企画。時には上層階から「リストランテ」のフードをケータリングするなどして、顧客にくつろぎの空間を提供する。上顧客に向けては、ミニショーや展示会、ダイニングイベントなどを検討中だ。

 そして4つめはインバウンドと新客への対応。店内にはコンシェルジュを配するほか、訪日観光客向けのスペシャル・ショッピング・アワーを設けることなども計画する。将来的にはECと直結してO2Oの役割を担う、デジタルウォールも設けた。

 高さ56mのアルマーニ / 銀座タワーは、リニューアル後もバンブーをモチーフとした外壁で銀座のランドマーク的な役割を担う。

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は近隣の東急プラザ銀座で手掛ける同社は、銀座タワーをトップライン「ジョルジオ アルマーニ」の総本山にしたい考え。開放感のある空間やデジタル施策でウェルカムムードを醸し出しつつ、「アルマーニらしいデザインとクオリティ、そして安心感。強いところを伸ばしたい」(笹野和泉社長)考えだ。

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