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ユナイテッドアローズ新レーベルの二ノ宮ディレクターに聞く UAと組んだ理由

 「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS以下、UA)」が2019年春夏シーズンにスタートするウィメンズの新レーベル「イウエン マトフ(AEWEN MATOPH)」のディレクターに、「アミウ(AMIW)」や「バナーバレット(BANNER BARRETT)」のディレクター、ナノ・ユニバース(NANO・UNIVERSE)のウィメンズクリエイティブ・ディレクターを歴任してきた二ノ宮和佳子が就任した。実は今年の4月には同職に就いており、新レーベルの立ち上げのために準備してきた。高い評価を得ている二ノ宮氏が、UAとなぜタッグを組んだのか。

WWD:UAで新レーベルを立ち上げた経緯について教えてください。

二ノ宮和佳子「イウエン マトフ」ブランドディレクター(以下、二ノ宮):ずいぶん前に声を掛けていただいたこともあったのですが、そのときは他の仕事との兼ね合いもあり、ご一緒できませんでした。でもとても興味のある会社でした。

WWD:興味があったとはどういう風にですか?

二ノ宮:他の会社で卸事業を行っていたとき、UAに卸したいなあと思っていました。憧れです。それはショップの雰囲気もそうですしショップスタッフの方々も素敵だなあと思っていました。これまで自分を打ち出したブランド発信もあったのですが、今年40歳。もう少しモノ作りをきっちりやってみたいと思った時、UAでできることはとても良かったです。

WWD:ディレクターという立場ですが、仕事内容は?

二ノ宮:ディレクターとはいえ、一から全てに目を通します。コンセプトの打ち出しはもちろん、生地を選ぶために展示会に出向くなど、モノ作りには時間を掛けました。次の19-20年秋冬は日本で素材を調達していますが、今後はパリで行われているプルミエール・ヴィジョンなどにも行ってみたいです。

WWD:「イウエン マトフ」のコンセプトとデビューシーズンの19年春夏物について教えてください。

二ノ宮:ブランド名は、“優美な”“上品な”を意味する古語“いうえん”と、“纏う(まとう)”を歴史的仮名遣いで表記した“まとふ”を組み合わせたものです。一見すると男性らしさを感じるが意味合いは女性らしい名前で、ディテールへのマニッシュなこだわりとアイテム自体のフェミニンな柔らかさという両義性を表現しました。春夏は、スリム・アーロンズという、1950~70年代に魅力的な人、出来事、場所を撮り続けたアメリカ人フォトグラファーの写真からインスピレーションを受けました。ちょっとノスタルジックなくすんだカラーが特徴です。次の秋冬は厚手のジャカードや薄手の素材使いなど、いろんな素材感で遊びたいと思っています。

WWD:「イウエン マトフ」はどういうブランドにしていきたいですか?

二ノ宮:「わー素敵」と愛でるというものではなく、自分らしくじっくりとていねいなモノ作りで、自分らしい提案をしていきたい。UAの他のレーベルとも合わせられる服でありたいと思います。