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マッシュHDとジュンが共同で“ECのデパート”設立 19年10月スタート

 マッシュホールディングス(HD)とジュンは2019年2月、“ECのデパート”の設立を目的として、合弁で新会社を立ち上げる。出資額は両社半々で、社名は未定、社長は外部から登用する計画だ。ECは19年10月10日にサービス開始を目指す。2社に加え、「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」「トゥデイズスペシャル(TODAY’S SPECIAL)」などを手掛けるウェルカムが企画段階から参加するとともに、コンテンツ提供する。他にも外部企業やブランドと組んでいく考え。新会社は5年後に上場を目指す。

 両社共に強化しているファッション、スポーツ、ビューティ、フードの4領域に、ライフスタイルを加えた5領域をECの核とする。ウェルカムとはライフスタイルとフード分野で協業。他にも、外部企業やブランドを誘致する。中でも、大きな成長が見込めるビューティ分野はビューティ企業としっかり組んでいきたいという。ただし、「やみくもにブランド数を増やす考えはない。われわれがいいと思うブランドや企業を丁寧に誘っていく。扱うことが決まったら、どう表現すればそのブランドの魅力が最もうまく伝わるか徹底的に勉強する」(近藤広幸マッシュHD社長)というように、熱量あるブランドを厳選して扱う意向だ。

 国内ファッションECの王者「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」や、ストライプインターナショナルがソフトバンクとの合弁で2月に立ち上げ、国内外の多数のブランドを集めているECモール「ストライプデパートメント(STRIPE DEPARTMENT)」のような、規模やブランド数を強みとするECモールとは趣が異なるECになりそうだ。最大の魅力として打ち出すのは、スペシャル感のある限定商品。「われわれは2社共に強いコンテンツ開発力がある。2社のコラボレーション商品や、両社が持つクリエイティブ人脈を生かした商品を作っていきたい」(佐々木進ジュン社長)という。両社のECポイント乗り入れなども行う。

 新会社の社長は現在人選中で、中立的な立場の外部人材の登用を考えている。マッシュHD、ジュンともに非上場だが、新会社では上場を目指す。公共性を持たせることで、外部ブランドや海外ブランドが参加しやすい環境にすることが目的だ。1年目は2社とウェルカムとで最低25億円の売り上げを目指し、上場のタイミングとして見据える5年後に取扱高70億~100億円を見込む。

 コンテンツ開発力はファッション業界内でも折り紙付きの2社ゆえ、コンテンツとともにEC成長の重要なドライバーとなるデジタルや物流関連のノウハウに強い人材が集められるかといった点がポイントになりそうだ。新会社は、まずはマッシュHDが今秋EC強化のために立ち上げた別会社と同じビル内でスタートし、ささげ(撮影、採寸、原稿執筆)作業などはそこに併設されているスタジオで行う。現状のEC化率は、マッシュHDが14.2%、ジュンが18%。両社の既存ECサイトは今後も継続する。