ファッション

60周年のジュン創業者・佐々木会長「二番手くらいがちょうどいい」

 ジュンは17日、創業60周年を記念した「NEXT100 KANREKI MEETING」を東京・目黒雅叙園で開催した。本部スタッフや店長らに向けた社内向けイベントで、還暦にちなみ赤をドレスコードにした約700人が参加。佐々木進・社長は「若いスタッフが増えて、ジュンがどんな道をたどって今日の姿になったのかを知らない人が多い。歴史やDNAを共有するきっかけにし、次の100年につなげたい」と開催趣旨を話す。

 オープニングイベントでは佐々木社長と、父であり創業者の佐々木忠・会長との対談が行われた。86歳ながら軽妙洒脱な語り口の佐々木会長は、初めて手掛けた海水パンツや躍進のきっかけになった男性用の赤いセーターの誕生秘話を語った。

 ジュンは1960〜80年代の早い時期からファッションだけでなく、食、スポーツ、アート、音楽などの分野に果敢に取り組み、時代をリードしてきた。良い意味でミーハーな姿勢は、佐々木会長のキャラクターとも重なる。 「真面目に力を入れ過ぎると失敗する。軽く始めたことの方がうまくいく」「一番になったり目立ち過ぎるのもダメ。二番手くらいがちょうどいい。(今年50周年を迎えた婦人服の)『ロペ(ROPE)』のような得体の知れないものが生き残る」ーー。栄枯盛衰のファッション業界で60年サバイバルしてきた佐々木会長の言葉に、スタッフたちも聞き入っていた。

 ジュン(JUN)の社名については、自身の誕生月であり会社の創業月でもある6月(JUNE)から1文字を削り、当時、一世を風靡していたヴァン(VAN)にあやかってアルファベット3文字にしたという通説がある。だが、佐々木会長はもう一つ由来があると明かした。「立教に通っていた学生時代に、僕は純情だからガールフレンドたちに“ジュンちゃん”と呼ばれていたんです」。

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