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香港オプティカルフェアに810社出展、1万6800人が来場 日本は31社が参加

 アジアを代表するアイウエア国際展「第26回香港オプティカルフェア」(香港貿易発展局、香港眼鏡製造者協会主催)が11月7日から3日間、香港コンベンション&エキシビション・センターで開かれ、世界23の国と地域から810社が出展し、111の国と地域から前回比4%増となる約1万6800人のバイヤーが来場した。

 北欧をイメージしたエリアに集まった日本企業はシャルマン、アイヴァン、増永眼鏡、ボストンクラブ、サンリーブなど福井県を中心とするメーカーから、オーマイグラスやメトロノームなど独立系のブランドなど昨年を上回る31社が参加した。香港に子会社があるシャルマンは、昨年中国でスタートしたハウスブランド「グラム アルファ(GLAM ALPHA)」の知名度向上のために初参加。日本で人気が高い同社のハウスブランド「ラインアート シャルマン(LINE ART CHARMANT)」は、香港のアイウエア雑誌「Vマガジン」が主催する「Vアワード」のテクノロジー部門を受賞し、同社は「シャルマンの総合力を見せられた」と感想を述べた。

 ミラノの「ミド(MIDO)」やパリの「シルモ(SILMO)」など国際眼鏡展にも参加しているオーマイグラスは、ハウスブランド「オーマイグラス東京(OH MY GLASSES TOKYO)」と高価格帯の「シーム バイ オーマイグラス東京(SEEM BY OH MY GLASSES TOKYO)」でアジア市場拡大を目指す。ブースで自ら接客した清川忠康・社長は「ブランド力の強化と売るしくみの構築に地道に取り組んできた。香港では新規の取引先に対応できないほどの成果を得た」と好結果を出している。日本でのビジネスにも積極的で、来年2月に東京初の路面店をオープンする予定だ。

 アイヴァンは香港オプティカルフェア出展後、香港島随一の商業地区コーズウェイ・ベイにある高感度な眼鏡店オキュラー プラス(OCULAR PLUS)で香港初のトランクショーを実施。初日の11月10日にオープニングイベントを行い、日本と同じ什器をディスプレーした店内で、福井県の銘酒「黒龍」をふるまい、中川浩孝「テン アイヴァン(10 EYEVAN)」デザイナーが接客した。「多くのお客さまにご来店いただき、『アイヴァン』のデザイン性やモノ作りの高さに興味を持っていただいた」と話した。トランクショーは11月17日まで行われている。

 「ジンズ(JINS)」「ゾフ(ZOFF)」「オンデーズ(OWNDAYS)」も香港の大型商業施設に相次いで出店しており、日本の眼鏡企業の香港を起点としたアジア市場拡大が強まっている。

 香港の眼鏡店も日本ブランドに厚い信頼を寄せ、有名ブランドの路面店が並ぶコーズウェイ・ベイ駅近くにショップがあるアイウエアのセレクトショップ、ヴィジュアルカルチャー(VISUAL CULTURE)は「ユウイチトヤマ.(YUICHI TOYAMA.)」や「ボストンクラブ(BOSTON CLUB)」の販売代理店を務めており、同店2階には白山眼鏡店のショップインショップがある。同社のステファン・ユン(Stephen Yeung)=エグゼクティブ・ディレクターは「デザイン性に優れ、高品質な日本ブランドは人気が高い。同じアジア人なのでフィッティングも問題ない」と話す。福井の出展各社は「海外進出において、日本の高い技術力は大きな武器だ。アジアの富裕層向けにチャンスがある」と成長戦略の1つとして期待している。

 香港貿易発展局のデータによると、香港の今年1月から9月の眼鏡関連の対日輸出額は9800万ドル(約111億円)で、香港の眼鏡業界にとって日本は世界で5番目の輸出国。グレース・タイ(Grace Tai)香港眼鏡製造者協会会長は「日本の優れた技術力と中国、香港の生産力が一緒になれば、高い相乗効果を生むことができる。『香港オプティカルフェア』はグローバルビジネスのプラットフォームとなっており、香港の眼鏡市場は今後も安定した成長を続けると思う」と話した。