ファッション

福井の眼鏡大手シャルマンが仏人デザイナーとのコラボ

 福井県の大手アイウエアメーカー、シャルマンは9月28日から10月1日までパリで行われた国際眼鏡展「シルモ(SILMO)」の出展ブースで記者会見を開き、新ライン「シャルマン バイ キャロライン・アブラム(CHARMANT BY CAROLINE ABRAM)」を発表した。同ブランドは、シャルマンのハウスブランド「シャルマン」と仏人アイウエアデザイナー、キャロライン・アブラムがコラボレートした新ラインで、大人の女性をターゲットにしたハイエンドなデザインが特徴だ。

 アブラムの家族はパリで高級眼鏡店を営んでおり、自身はハウスブランドのデザイナーを務めている。今回のプロジェクトについて、「自分のブランド以外のアイウエアをデザインしたのは初めて。私にとっても、シャルマンにとっても大きなチャレンジだ。女性が顔も心も美しくなれるデザインを考えた。チタン製品の世界的スぺシャリストであるシャルマンと協業できたことを誇りに思う」と話した。宮地正雄シャルマン社長は「日本の他、アメリカ、フランス、イタリア、香港にデザインチームを配置しているが、これまでデザインのグローバル化が実現できていたとは言い難い。そこで今回、社外のデザイナーとのコラボレーションに踏み切った。キャロラインのデザインには、われわれにはないヨーロッパらしいグラマラスな魅力を感じる。日本の優れた技術力とフランスの高いデザイン性が融合したグローバルな商品力に注目してほしい。取引先の眼鏡店の反応は上々だ」と話した。フレームの価格は230~245ユーロ(約3万~3万2000円)で、来年1月にまずフランスで発売し、3月以降、他のヨーロッパ市場に拡大する予定だ。日本の発売時期は未定。今後も“眼鏡デザインのグローバル化”を拡大する方針で、ハウスブランド「ラインアート シャルマン(LINEART CHARMANT)」もイタリア人デザイナーとのコラボレート・モデルを開発中だという。

 シャルマンは20年以上前にフランスに100%出資の子会社を設立し、早くからグローバル化に取り組んでおり、現在の売上高の約25%を占めるヨーロッパ市場の中でフランスがトップだ。

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