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ケリング経営一族のプライベート投資会社がクレージュの全株式を取得

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)=ケリング(KERING)会長兼最高経営責任者一族のプライベート投資会社、アルテミス(ARTEMIS)が、クレージュ(COURREGES)の全株式を取得することが明らかになった。

 クレージュは、ヤング・アンド・ルビカム(YOUNG & RUBICAM)で要職を務めていたジャック・バンジェール(Jacques Bungert)とフレデリック・トルロタン(Frederic Torloting)が、クレージュの創業者であるアンドレ・クレージュ(Andre Courreges)とコクリーヌ・クレージュ(Coqueline Courreges)から2011年に株式を買い取っていた。15年にアルテミスが少数株式を取得し、全株式取得前は4割を保有していた。取引の詳細は明らかになっていない。

 クレージュはブランド再建のため、17年4月にフランソワ・ル・メナエーズ(Francois Le Menaheze)を社長に迎えた。その後、デザインデュオのセバスチャン・メイヤー(Sebastien Meyer)とアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)が7月に退任。18年2月にクリスティーナ・アーレアス(Christina Ahlers)最高経営責任者とヨランダ・ゾベル(Yolanda Zobel)アーティスティック・ディレクターが就任した。ゾベルによるファーストコレクションは19年春夏シーズンで、この9月末に発表される。
 
 また9月に、英グラフィック・デザイナーのピーター・サヴィル(Peter Saville)のデザインによる新しいブランドロゴを発表した。サヴィルは、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=バーバリー(BURBERRY)チーフ・クリエイティブ・オフィサーのもと、同ブランドの新ロゴも手掛けた。

 なお、日本では大手アパレルのイトキンがライセンスで展開していたが、経営再建の一環で16年にライセンスを終了していた。

 アルテミスはケリングの過半数株式を保有する他、「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」の少数株式、オークションハウスのクリスティーズ(CHRISTIE’S)、サッカーチームの「スタッド・レンヌ(STADE RENNAIS)」、ワイナリーのシャトー・ラトゥール(CHATEAU LATOUR)などを所有する。また、ベニスにはピノー家の美術館、パラッツォ・グラッシを有し、19年にはパリ証券取引所を改装して、膨大なアートコレクションの一部を展示する予定だ。