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世界進出を叶えた異色の韓国ブランド「アーダーエラー」を直撃

 韓国発「アーダーエラー(ADER ERROR)」は14年に設立されたユニセックスブランドだ。建築やファッション、金融など異業種から集まった約30人の匿名クルー全員がデザインとビジネスに関わる特殊な体制で、世界各国のオンラインショップやセレクトショップに商品を展開する。今シーズンからは流通業務を担うトゥモローと契約。さらなるグローバル化を狙っており、今年は「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」とのコラボや日本展開も視野にあるという。日本国内でも着実にファンを増やしつつある同ブランドに、メール取材を実施した。

WWD:はじめに、「アーダーエラー」を創業した経緯を教えてください。

アーダーエラー:ファッション分野だけではなく、さまざまな分野から集まったメンバーが1つのチームとなり、ファッションを通じて世界観を訴求しようとブランドをローンチしました。ファッションを基盤に、さまざまなコンテンツを企画しながら人々に新しい経験を与えられるようなブランドを目指しています。

WWD:ブランドコンセプトは何ですか。

アーダーエラー:“But near missed things”を掲げています。いつも自分の周りで見逃しがちなモノに目を向け、それを再解釈しようという意味です。日常的によく目にするものを新鮮な視点で表現することで、人々に新たな経験を与えられると考えています。このコンセプトを実現するために、社内には“FINE”と呼ばれるルールがあります。

1.Fun(コンテンツを作るときには、必ず楽しい何かを考えるようにしている)
2.Immediate(やりたいことがあったら、迷わずに行動する)
3.New(普遍的なモノに新しさを見出す)
4.Easy(人々が簡単にわれわれのブランドにたどり着けること。複雑なストーリーは好まない)

これら“FINE”のルールをもとに、ブランドならではのやり方で編集されたストーリーが出来上がるのです。

WWD:ブランドの顧客層は?

アーダーエラー:ユースカルチャーやストリートカルチャーが好きな20〜30代の男女です。しかし、これに限らず、われわれの商品を購入しないような人でも、いつも新しいものを追求し、挑戦し続けるアーティストやビジュアル・コンテンツを楽しむ世界中の誰もがターゲットになります。

WWD:ここでいう“われわれの商品を購入しないような人”というのは、今後の顧客になりうる人ですか。それとも単純に「アーダーエラー」をコンテンツとして楽しんでくれる人のことを指すのでしょうか。

アーダーエラー:われわれが考えるターゲットは、商品を購入する顧客だけでなく、「アーダーエラー」のコンテンツや空間、アートワークを経験し、共感を得られる全ての人々を意味しています。顧客は購買データをもとに把握できますが、単純に年齢や性別といった一般的なデータベースだけでターゲットを定義づけたくないと考えています。

WWD:グローバルでの売上高を教えてください。

アーダーエラー:ビジネスがまだ初期の段階にあるため、非公開とさせてください。

WWD:国ごとの売り上げ、オンラインと店舗での売り上げ比率は?

アーダーエラー:こちらも、現在は非公開とさせていただきます。