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バーバリーが残業代巡り、約3億円支払い和解へ

 米バーバリー(BURBERRY)は、残業代が支払われなかったとして集団訴訟を起こした同社従業員に254万ドル(約2億8500万円)を支払い、和解した。ニューヨーク勤務のバーバリー現、もしくは旧従業員約20人余りは、2015年末に告訴。両者は17年初めに和解交渉を開始し、このたび和解が成立した。

 原告側の申し立ての中には、州労働法や連邦公正労働基準法に反し、週40時間以上働いても残業代の支払いを日常的に拒否されていたこと、手書きのタイムカードには開店前の清掃の時間が反映されていなかったこと、実際の労働時間を書いたとしてもストアマネジャーに定時の時間で報告されていたこと、繁忙期のホリデーシーズンには週5日各日12〜14時間働いたにもかかわらず対価が支払われなかったことなどが含まれていた。

 また、裁判所の記録では、「従業員が予定通りに働かないのは、彼らの責任。ここが嫌ならば辞めればいい」と怒鳴るマネージャーがいたことも報告されていた。

 バーバリーは、全ての申し立てを否定する一方、訴訟を終結させるために和解金250万ドル(約2億8000万円)を支払うと発表。同社広報は、「従業員の待遇は非常に深刻に受け止めており、どの地域においても全ての雇用規制とガイドラインを遵守している」と語った。

 原告側は和解金の金額について「非常に好意的」と述べている。

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