ビジネス

「ディオール」がLVMHの傘下に グループ構成をシンプル化

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)が「ディオール(DIOR)」のウエア、アクセサリー、ジュエリーを展開するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)を65億ユーロ(約7735億円)で買収する。これまでLVMHの株式の41%を保有してきたクリスチャン ディオール(CHRISTIAN DIOR)がクリスチャン ディオール クチュールの親会社だったが、今回の取引でクリスチャン ディオール クチュールは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」「モエ(MOET)」「シャンドン(CHANDON)」などと同様にLVMHの傘下に入る。また、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)が運営する投資会社のグループ アルノー(GROUPE ARNAULT)が、今まで74.1%を所有していたクリスチャン ディオールの株式の残りを買い戻し、100%子会社化する。取引は今年度末までに完了する予定だ。

 これにより、LVMHはファッション&レザーグッズディビジョンのブランドポートフォリオを強化するだけでなく、クリスチャン ディオール クチュールのさらなる成長、そして組織の簡素化を図る。アルノー会長兼CEOは「グループにとって重要な転換だ。市場から長く要求されてきた組織のシンプル化だけでなく、世界の中でも大変アイコニックなブランドである『ディオール』を傘下に置くことは、LVMHとその傘下ブランドの成長を確実なものにする」とコメントした。

 なお、LVMHはすでに「ディオール」の化粧品を展開するパルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)を擁している。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。