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「ディオール」がLVMHの傘下に グループ構成をシンプル化

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)が「ディオール(DIOR)」のウエア、アクセサリー、ジュエリーを展開するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)を65億ユーロ(約7735億円)で買収する。これまでLVMHの株式の41%を保有してきたクリスチャン ディオール(CHRISTIAN DIOR)がクリスチャン ディオール クチュールの親会社だったが、今回の取引でクリスチャン ディオール クチュールは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」「モエ(MOET)」「シャンドン(CHANDON)」などと同様にLVMHの傘下に入る。また、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)が運営する投資会社のグループ アルノー(GROUPE ARNAULT)が、今まで74.1%を所有していたクリスチャン ディオールの株式の残りを買い戻し、100%子会社化する。取引は今年度末までに完了する予定だ。

 これにより、LVMHはファッション&レザーグッズディビジョンのブランドポートフォリオを強化するだけでなく、クリスチャン ディオール クチュールのさらなる成長、そして組織の簡素化を図る。アルノー会長兼CEOは「グループにとって重要な転換だ。市場から長く要求されてきた組織のシンプル化だけでなく、世界の中でも大変アイコニックなブランドである『ディオール』を傘下に置くことは、LVMHとその傘下ブランドの成長を確実なものにする」とコメントした。

 なお、LVMHはすでに「ディオール」の化粧品を展開するパルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)を擁している。

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