
上の記事にある通り、D2Cというビジネス形態が過渡期を迎えています。
エバーレーン同様、芸能人やインフルエンサーによるコスメ・ファッションブランドにおいても、ブランド休止や停滞の理由は、本人のパワーダウンではなく、D2Cという形態の限界という可能性があります。情報が多すぎる昨今、D2Cブランドは、デビュー当初こそ世間の注目を集めることができますが、興味・関心を持ち続けてもらうのは決して簡単ではないのです。インフルエンサーや芸能人のブランドでも停滞や休止が増えているのですから、その難しさは想像できるでしょう。従前から、こうしたブランドが資金調達のリリースを出す意味が正直あまりわかりませんでしたが、D2Cというビジネス形態が過渡期であることを考えると、少し納得できます。資金調達というニュースは、ブランドに対する興味・関心が(少なくとも出資者・社においては)今なお出資してくれるくら存在しているという証。その興味・関心を、同じようにメディアやエンドユーザーにも持ち続けてほしいというブランド側の思いの現れなのでしょう。
エバーレーン級のD2Cブランドさえ新しい局面を迎えているのですから、他のブランドもさまざまな試行錯誤をしています。先日、とあるD2Cブランドの経営者に話を聞きました。最近、資金を調達したブランドです。やはり成長の速度は、かつてのそれより減じているそうです。曰く、「リアル店舗を持つブランドが生活者の注目を集める場所への出店に試行錯誤している通り、私たちも世間の目が集まるデジタルの世界に身を置くことに苦労している」とのこと。良い場所の賃料は高額なのと同様、多くのデジタルユーザーが集う場所へのバナーなどの掲出は高額。リアル店舗を持つブランドが店舗の賃料に苦慮するのと同じように、D2Cブランドもまた自らの存在、特に誕生してしばらくが経過した姿を目にしてもらうための戦略や資金に苦慮しているのです。
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