
早稲田大学繊維研究会は9月8日、今年度1年生初となるファッションショー「ひとめぼれ」を、早稲田大学戸山キャンパスで開催した。服を制作する「服造」の1年生32人が1体ずつ担当し、計32ルックを披露した本ショーは、「初めて作る服だからこそ、自身の自己紹介になるようなテーマにしたい」という思いから、1年生全員でテーマを決定したという。

会場設計にもこだわりが光る。「ひとめぼれ」を表現するシーンとして「道端で好きなものに出合ったこと」を表現すべく、アスファルトに着想を得たグレーのフロアシートを採用。さらに、32人が服の制作時に使用した布の切れ端を散りばめることで、“好きなものが集まった空間“を演出した。ショーは、「ひとめぼれ」した瞬間の胸の高鳴りを表す、心臓の鼓動をモチーフにしたアンビエントな音楽を合図に幕を開けた。
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参加した学生たちのクリエイションも個性に満ちる。ラストルックを担当した同大学の建築学科の井上璃菜さんは、今回初めての立体裁断に挑戦したという。「将来やりたいことはまだ決まっていないが、何かを作りたいという思いは強い。自分はまだ夢の途中にいる」というリアルな今の精神状態を、“人魚“という幻想的な生物をテーマにしたルックに落とし込んだ。一方、坂口咲穂さんは「ひとめぼれ」というテーマに対してあえて明るいイメージを抱かず、そうした抽象的な物事に対して自身が否定的に考えてしまうこと自体を肯定しようとルックを制作。スカートで考えが広がっていく様子を、トップスで思考が巡る様子を表現したという。
学生たちの話を聞くと、誰もが「ファッションという好きなものに関わっていきたい」という強い思いを抱いていた。だからこそ、自分自身がどのような形でそこに関わっていけるのか、何に向いているのかをそれぞれに模索している姿が印象的だった。
早稲田大学繊維研究会
1年生ショー「ひとめぼれ」ルック一覧
PHOTOS:RYUSEI MORIKAWA