オンワード樫山の「アンフィーロ(UNFILO)」がブランド単独店の出店を加速する。1号店として4月に開いたららぽーと豊洲店(東京都江東区)の好発進を受けて、来年以降、商業施設への出店を増やす。具体的な店舗数は明らかにしていないが、越智大輔常務執行役員は「デベロッパーとの交渉が現在10〜20件ほど進んでおり、条件が合えば出来るだけ実現させていきたい」という。
「アンフィーロ」はコロナ禍の2021年秋にEC(ネット通販)で販売を開始し、その後、オンワードグループのOMO(オンラインとオフラインの融合)型ブランド複合店舗「オンワード・クローゼットセレクト(OCS)」でも取り扱うようになった。機能美を追求した商品が支持され、26年2月期には売上高105億円の大台にのせた。
売り場面積176平方メートルの豊洲の1号店は、主力のウィメンズのみの取り扱いにした。デジタルさサイネージも活用し、商品の機能性とスタイリングを分かりやすく伝えるVMDに注力した。看板商品の“最愛ジョグパン”(中心価格7990円)は全15サイズを取りそろえ、オープン2週間で約500点を売った。豊洲エリアに集中的に広告を仕掛けたこともあって、近隣に住む新規の女性客が多く訪れ、オンワードの会員獲得にもつながった。中心価格帯は7000〜8000円。ターゲットを絞らず、幅広い客層を呼び込めることが実店舗でも証明された。
越智常務執行役員は豊洲の1号店について「検証を積み重ね、確信が持てた」と手応えを強調する。オンワードグループの中長期経営計画では、同ブランドの31年2月期の売上高目標を250億円に設定する。その実現に弾みをつけるためにも「リアルとEC、あらゆる接点を通じて『アンフィーロ』のコンセプトや代表的商品を多くの人に知ってもらうようにしたい」と話す。メンズを含めたフルライン型の店舗も含めて、トラフィック(通行量)のある商業施設での出店を検討する。