ビジネス

ゴールドウイン、個人投資家に「共感型投資」を訴え 

ゴールドウインが個人投資家に向けたコミュニケーション活動を強化している。8月28日・30日に開催された個人投資家向けイベント「日経・東証IRフェア2026」に、2年連続でブースを出展。スポーツ・ファッション企業らしい発表内容で、多くの来場者の足を止めた。株価上昇の期待を高めるだけでなく「投資家が企業姿勢を支持し、応援したいと思えるか」に軸足を置いた“共感型投資”を訴える。

初日の28日には、スタイリストの大草直子氏と同社取締役CSOの金田武朗氏とのトークショーを開いた。タイトルは「クローゼットにしのばせたい1枚、ポートフォリオに仕込みたい1銘柄」。「ザ・ノース・フェイス」「ゴールドウイン」といったブランドの哲学や企業の取り組みを紹介と、大草氏によるスタイリング提案も織り交ぜた構成だった。愛着のある服を大切に長く着続けるように、ゴールドウインの理念に共感し、株主として長く応援してほしいというメッセージを込めた。同日3回開かれたトークショーは、いずれもブースの外まで立ち見客が出るほど盛況だった。

日経・東証IRフェア2026には200社以上の企業が出展し、2日間で約2万7000人が来場した。NISAの影響で若い個人投資家も増えており、20代からシニアまで来場者の世代は幅広かった。各社のブースが企業の宣伝文句、事業内容、成長性をアピールする宣伝文句やグラフなどの情報であふれる中、ゴールドウインのブースは服を並べたアパレル店舗のような作りのため、異彩を放っていた。

登壇を終えた金田氏は「配当や株主優待はもちろん大切だが、まずはゴールドウインがどんな会社でどんな思いで企業活動をしているかを、株主の皆さまに知ってほしかった」「ファッションの会社なので、(ブースやプレゼンなどの)伝え方と見せ方は大切になる」と今回のプレゼンの狙いを語った。

来場者からは「商品の展示を通じてブランドの世界観やモノ作りへのへのこだわりが伝わった」とおおむね高評価だった。同社のIR担当は「大草さんの効果もあってか、女性や若年層のブース来場者も多かった印象を受けた。当社に共感いただき、ファンになっていただける株主との接点として、今後もこうしたIRイベントは強化していきたい」と話す。

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