エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES以下、エスティ ローダー)とプーチ(PUIG)による大型統合構想は、世界最大のプレステージビューティ企業誕生への期待と共にスタートした。しかし約2カ月にわたる協議の末、両社は5月21日(現地時間)、正式に交渉終了を発表した。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月22日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
統合が実現すれば、両社の合計売上高は200億ドル(約3兆2000億円)超となり、ロレアル(L'OREAL)を除くプレミアムビューティ市場で最大規模の企業グループが誕生するはずだった。ローダー家とプーチ家は何世代にもわたって交流がある。エスティ ローダーはスキンケアやメイクアップに強みを持ち、プーチはフレグランス領域で圧倒的な存在感を誇る。地域的にも、エスティ ローダーが北米とアジアで強く、プーチが欧州と中南米で強いことから補完関係にあり、戦略面では理想的な組み合わせとみられていた。しかし統合協議の過程では、ガバナンス、経営体制や企業価値評価など複雑な問題が次々と浮上した。特に最後まで交渉を難航させる要因となったのが、プレステージメイクアップブランド「シャーロット ティルブリー」をめぐる契約問題だった。
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