PROFILE: (左)春田秀樹/関家具 社長 (右)生田目尚/Lキャタルトン・ジャパン プリンシパル

ファッション&ビューティ業界では、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)と戦略的パートナーシップを結ぶLキャタルトン(L CATTERTON)は有名だ。このPEファンドは、どんな存在なのか?それを知るべく、Lキャタルトン・ジャパンと、M&Aした家具のリーディングカンパニーの関家具社長との対談を紹介する。Lキャタルトンが考えるブランド投資の可能性については、ジャパントップに寄稿してもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年8月31日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
WWD:関家具がLキャタルトン・ジャパンの資本参画を受け入れた理由は?
春田秀樹・関家具社長(以下、春田):私たちは製品ならイタリアやドイツ、リテールならアメリカと欧米から多くを学んでいる。その中で特に気にしていたのは、レストレーション・ハードウエア(RESTORATION HARDWARE、米カリフォルニア州)と、ウィリアムズ・ソノマ(WILLIAMS-SONOMA、同)。特に商品開発畑の私にとって、例えばウィリアムズ・ソノマは同じファブレス企業として、企画力と品質管理力を高め続けている先駆者で学びが多い。15年くらい定点観察しているサンフランシスコの店舗で、ある製品の製造元が中国からベトナムに移ったことを発見したら、「その判断の理由は?」や「工場選定の基準は?」などと考えてきた。Lキャタルトンは、この2社に関わっている(編集部注:Lキャタルトンは、過去にレストレーション・ハードウエアに投資しており、スコット・ダンケ〈Scott Dahnke〉=グローバル共同CEOはウィリアムズ・ソノマの取締役会の会長を務めている)。Lキャタルトン・ジャパンに参画してもらえば、日本中の家具屋が憧れている企業のバックヤードさえ知ることができるのでは?と考えた。
“商売の答え”を授けてくれそうな雰囲気は、デュー・デリジェンス(以下、DD)の頃から感じていた。DDは、(株式を売却しようとしている)こちらも相手を精査する期間だ。
WWD:一方、Lキャタルトン・ジャパンが関家具への投資を決めた理由は?
生田目尚Lキャタルトン・ジャパン プリンシパル(以下、生田目):大別すれば2つ。まず60年近い歴史の中で一貫して売り上げを伸ばし、企業として堅実な安定性を持っていたこと。元来家具卸では国内ナンバーワンで、近年は小売りも手がけ、自社ブランドを生み出している。例えばBtoBのコントラクト事業に向けてさまざまなネットワークを紹介すれば、もっと成長できると思った。早速、ラグジュアリーホテル向けのコントラクトが成立するメドも見えている。一方、卸が中心のビジネスを続けてきた中、(関家具だけで)小売りとコントラクトにリソースを振ることは難しかった。そこでLキャタルトン・ジャパンが参画し、出せて年間1店舗だった出店を(パートナーシップの締結から)最初の10カ月で3店舗(オープンに向けて準備中)と増やした。来年以降もすでに2、3店舗出店予定でパイプラインが積み上がっている。積極的に出店すれば、組織は必然的に変わっていくだろう。
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