
“NIGO®のブランド”を超え、次の舞台へNIGO®とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が、東証の鐘を鳴らした―。2025年11月27日、HUMAN MADE(以下、HM)の東証グロース市場への上場は、昨今の日本のファッションビジネスにおける最大級のニュースとなった。日本のストリートカルチャーのカリスマと、米国のポップアイコンの共演が、まさか東京証券取引所で実現するとは誰が予想しただろう? 裏原宿の黎明期から第一線に立ち、日本のストリートカルチャーを築き、その体現者であり続けてきたNIGO®の挑戦は、いま、一つの大きな節目を迎えている。(この記事は「WWDJAPAN」2026年9月7日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
会社のかじ取りを託す決断
街中で“HUMAN MADE”のロゴが躍る服を見かける機会は、ここ数年で一気に増えた。二次流通市場では定価を超えるプレミアム価格で取引されるなど、「HM」は現在のファッションシーンで最もホットなブランドの一つだ。アメリカンカジュアルやミリタリーをベースにしながら、キャッチーでアイコニックな赤いハート、愛くるしくウィットに富んだ動物たちのモチーフで心をくすぐる。さらに音楽やアート、スポーツ、アニメ、ゲームまで、多様なカルチャーやIPと交わることで広がる多面的なファンコミュニティー。そこに人の心を軽やかにつかむ、けれど一度つかんだのなら離さないNIGO®の天才的なセンスが掛け合わさることで、次々とファンを生み出している。
2010年、NIGO®は偏愛してきたアメリカン・ビンテージやトラッドを再解釈した小さなコレクションを発表した。「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」と名付けられたそれは、ストリートカルチャーとファッションの世界で酸いも甘いも噛み分けた彼が、純粋に「本当に作りたい服」を追求するための宝物たちだった。ブランドは瞬く間にファッションフリークやコアなファンの間で話題となり、熱を帯びていく。16年には運営会社オツモ(現HUMAN MADE)を設立した。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
