サステナビリティ

服は「借りる・直す」、容器は「まわす」 経産省、メルカリ・花王らと循環型消費を推進

経済産業省は10月1〜7日、官民連携の取り組み「サーキュラーエコノミー(以下、CE)アクションWeek」を初めて開催する。花王、メルカリ、エアークローゼットなど10社が参画。各社の事業やサービスを通じて、生活者に「買う」「使う」「分ける」「まわす」の4つの行動を呼びかけ、CEの言葉の認知拡大と実践を図る1週間とする。楽しみながら参加してもらうことを目指し、3、4日にはゲームキャラクター“パックマン”と連携した体験型イベントを横浜の商業施設・マークイズみなとみらいで行う。

CEとは、リニアエコノミー(資源や商品を使って捨てる一方向の経済、以下、LE)から脱し、商品や資源をできるだけ長く使い、再利用や再資源化を通じて循環させる経済のあり方を指す。同省は、CEを廃棄物の削減にとどまらず、資源の有効活用や新たなビジネスの創出にもつながる取り組みとして推進する。三牧純一郎・経済産業省イノベーション・環境局GXグループ資源循環経済課長は、「『CEが大事だ』と発信するだけではなく、日頃接するサービスや買い物の場でCEという言葉に触れてもらうことが重要」と話す。

服は「買う」以外の選択肢、化粧品は「使った後」をまわす

ファッション領域では、エアークローゼットが期間中、展開する月額制ファッションレンタルサービスで初月料金割引キャンペーンを実施する。イオングループ傘下で洋服のお直し事業などを展開するリフォームスタジオは10月2〜4日、イオンモール浦和美園で衣類や靴、バッグのリペア・リメイクを体験できるワークショップや修理実演を実施。メルカリはSNS施策などを通じてリユースへの参加を呼びかける。

化粧品・日用品領域では、花王が使用済みつめかえパックを回収・再生する「リサイクリエーション」やプラスチック使用量を削減した商品をSNSで発信。ライオンは使用済みハブラシの回収・再資源化について期間中に公式SNSで紹介する。

10社の取り組みは、「買う」にエアークローゼット、パナソニック、家具・家電の循環型サブスクリプションサービスを展開するクラス、「使う」にリフォームスタジオ、「分ける」にサントリーグループ、セブン‐イレブン・ジャパン、ライオン、「まわす」に花王、BANDAI SPIRITS、メルカリを位置づける。

「まずは第一歩」

経産省は20年に「循環経済ビジョン2020」を策定するなど、LEからCEへの移行を政策として進め、重要性の発信にも注力してきた。しかし、「国からのみの発信は限界があった。現場感がなく、生活者にうまく伝わらない」(三牧課長)という課題があった。そこで、民間企業と共同で行う初の取り組みに至った。

三牧課長は大手から新進企業まで参画したことに対し、「まずは第一歩」と手応えを覚える。「自分とかけ離れた概念ではなく、身近な実践がCEにつながるという実感を広げる必要がある」。各社や生活者の反応を踏まえ、来年度以降の実施も前向きに検討中だ。

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