メリル・ロッゲ(Meryll Rogge)=クリエイティブ・ディレクターによる「マルニ(MARNI)」が、2026-27年秋冬シーズンのミラノ・ファッション・ウイークで始動した。前任のフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)がコンセプチュアルなアート表現を前面に押し出し、やや着る人を選ぶブランドへと傾いていた「マルニ」を、再び多くの人に開かれたブランドへどう導くのかが問われる局面だ。このほど来日したステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)マルニ最高経営責任者(CEO)とロッゲに、新生「マルニ」のビジョンを聞いた。
クリエイティブな人々の、日常に根差したブランドに
PROFILE: メリル・ロッゲ=「マルニ」クリエイティブ・ディレクター

WWD:「マルニ」のクリエイティブ・ディレクターに指名された時の心境は?
メリル・ロッゲ(以下、ロッゲ): 本当にうれしかった。ブランドの新しいクリエイティブ・ビジョンを築く役割を託されたことを光栄に思ったし、ひとりの女性デザイナーとしても、ステファノとレンツォが大胆な決断をしてくれたことに感謝している。
WWD: デビューコレクションは、ブランド創業者コンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)時代の遊び心や可愛らしさを取り戻した印象を受けた。
ロッゲ:ファーストシーズンとなる今季には、2つのキーワードがあった。1つは「安心感」だ。「マルニ」のDNAや本質が確かに息づいていて、それが時代を経ても揺らいでいないことを、長年のファンにきちんと感じてほしかった。もう1つは「驚き」。過度にノスタルジックになるのではなく、新しいビジョンへ踏み出す確かな一歩も示したかった。
WWD:「マルニ」のDNAを言葉にすると?
ロッゲ:自己表現のためのブランド。「マルニ」が他と大きく違うのは、人々の個性をたたえ、それを大胆に表現してきた点。服だけにとどまらない。文化やアート、さらには私たちを取り巻く社会の見方とも深く結びつき、人々の暮らしや創造性に根付いているところに、このブランドの面白さがあると思う。
WWD:「マルニ」らしいアート性をウェアラブルに表現することも重要なミッションだ。
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