TSIホールディングスは、9月2日に完全子会社化したデイトナ・インターナショナルの影響を踏まえて2026年2月期の連結業績予想を上方修正した。修正後の売上高は1690億円(修正前は1530億円)。利益は従来予想を据え置き、営業利益57億円、純利益47億円とする。既存事業の不振がデイトナによる増収効果の利益を打ち消す。
同社が14日に発表した25年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比12.0%減の661億円、営業損益が6億4000万円の黒字(前年同期は2億2100万円の赤字)、純損益が13億円の黒字(同7億9100万円の赤字)だった。ここにはデイトナの完全子会社化は反映されない。
前期に婦人服「ジル スチュアート」の販売終了、セレクトショップ「ローズバッド」の譲渡など複数の事業を整理したことによる減収に加え、主力ブランドの販売が苦戦したことが響いた。2月に発足した新統合ECモール「ミックスドットトーキョー(MIX.TOKYO)」も、旧サイトからの会員移行が想定を下回った。一方で仕入れの抑制や在庫の圧縮で粗利益率は1.8ポイント改善し、販管費のコントロールも黒字化に貢献した。