ビューティ

好調「無印良品」をけん引するスキンケア商品 25年秋冬は“発酵導入美容液”の大ボトルやパッドを追加

良品計画が運営する「無印良品」は2025年秋冬、近年の好業績をけん引する生活雑貨の“ヘルスケア&ビューティ”カテゴリーで、大ヒット商品である“発酵導入美容液”からの派生商品や、天然由来成分100%のボディーケア商品などを打ち出す。「この2年、暮らしの基本を支える商品を開発・品ぞろえすることを徹底してきた。25年秋冬をもって、暮らしの基本の品ぞろえが一旦完結する」と嶋崎朝子 生活雑貨管掌上席執行役員は話す。

良品計画は25年8月期に、2期連続の過去最高業績を達成する見込み。その原動力となっているのが、スキンケアを中心とした“ヘルスケア&ビューティ”カテゴリーと、スポンジやキッチンペーパーなどのキッチン周りの消耗品群だ。新規でそれらを購入するようになった客がリピーターとなり、安定的な売り上げに貢献している。

「ブランド想起率が高まっている」

特に“ヘルスケア&ビューティ”カテゴリーは、「インフルエンサーを起用してのコミュニケーションやマーケティング投資にも注力してきた結果、スキンケアアイテムでの『無印良品』の想起率が非常に高まっている」と自信を見せる。23年8月に発売した、米ぬか発酵液を高配合した“発酵導入美容液”(50ミリリットル、1990円)の大ヒットがそれを物語る。リピーター化し、“発酵導入美容液”の大容量ボトルを求める客が増えていることから、9月上旬には100ミリリットルボトル(3490円)を発売予定。また、顔に貼り付けたり、拭き取ったりでき、時間が限られた中でも使いやすいように意図した“発酵導入エッセンスパッド”(50枚入り、1490円)も同時期に発売する。

スキンケアアイテムがヒットしたことで、2000〜3000円台の比較的高額な商品に光が当たっている。ただし、「『無印良品』は、もともと気兼ねなく使える買いやすい価格のヘルスケアアイテムが支持されてきた歴史がある」と嶋崎上席執行役員。低刺激性で子どもから大人まで家族皆で使える敏感肌用ボディーソープ(250円〜)や、同ハンドソープ(290円〜)、同洗顔フォーム(750円〜)、同石けん(190円)などを、25年秋冬は天然由来成分100%に切り替える。25年春夏に切り替えていたシャンプー、リンスなどに加え、これで“ヘルスケア&ビューティ”カテゴリーは全て天然由来成分となる。

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