ワークマンの2025年4〜6月期決算は、小売売上高に相当するチェーン全店売上高が前年同期に比べて14.2%増の569億円だった。厚生労働省によって6月1日から職場の熱中症対策が義務化されたことで、ファン付きウエアなど暑さ対策の法人需要が増加した。既存店売上高も同9.3%増と好調だった。
ファン付きウエアは前年同期に比べて売り上げが30%増で、21億円のプラス効果があった。4日にオンラインの決算会見に登壇した小濱英之社長は「(職場の熱中症対策で)初めてファン付きウエアの機能性を実感された人も多い」「暑さが続く8月も安定した売れ行きが期待できる」と話した。
営業総収入は同12.2%増の415億円、営業利益が同28.4%増の90億円、純利益が同29.0%増の58億円だった。猛暑対策の機能的なウエアがよく売れた。今年は夏の訪れが早く、30度以上の真夏日の日数は東京を含む26の県庁所在地で最多を記録した。ファン付きのウエアだけでなく、「着る冷凍服」と呼ぶ5つ冷却部で身体を冷やすバッテリー内蔵のベスト(1万9800円)も話題になった。